タツノコプロ50周年記念展「タツノコプロテン」
8月20日(月)まで松屋銀座8階イベントスクエアで開催中。
一般1000円、高大生700円、中学生以下無料。

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「暑さ悪さも彼岸まで。今日もあなたの抱き枕・ベルクカッツェです。」

えーこの暑さ、まだまだ続くのかぁ……と、いきなり何のことかと思われるかもしれませんが、私は毎朝、これが楽しみで起きています。6時56分、ガッチャマンのお時間です。先日、ZIPPEI兄弟が熱中症で急死したり、あいかわらず速水もこみちが視聴者のリクエストは踏まえずにオリーブオイルをかけまくったりと話題が尽きない朝の情報番組「ZIP!」。そんな「ZIP!」内で放映中の「おはよう忍者隊ガッチャマン」。夏休み恒例の「傑作選」も昨日から始まりました。実はこの夏、もうひとつ別の傑作選(しかも30分版!)もある場所で絶賛放送中なのです。松屋銀座8Fイベントスクエアで開催中の「タツノコプロテン」がそれ。

私はガッチャマン目当てで行ったのですが、この「タツノコプロテン」、他にも見どころ満載! 夏休みの予定をまだ立てていない方は20日までの開催なので今すぐマッハGOGOGO! 中学生以下は無料なので、親子でのお出かけにオススメです。

【「宇宙エース」から「ヤッターマン」まで、総展示数約300点】
昭和37(1962年)に設立したアニメ制作会社・竜の子プロダクション(タツノコプロ)の創立50周年を記念する展覧会「タツノコプロテン」。まずありがたいのは、日本のアニメ史を支えてきたタツノコプロの設定画、セル原画、絵コンテなど約300点を一気に観賞できるところ。ブックデザイナー祖父江慎さんによる会場デザインとともにしっかり味わいましょう。
私が一番目を奪われたのが、本家「科学忍者隊ガッチャマン」の大鷲の健、コンドルのジョー、白鳥のジュン、燕の甚平、みみずくの竜の原画イラスト。特に、九里一平イラストによる5人のオフショット(ジュンが経営するスナックJでの誕生パーティ風景)は、ガッチャマンがただのヒーローモノではない、5人の群像劇でもあったことも思い出させてくれます。「おはよう忍者隊」のゆるゆる感とのギャップというか落差に改めて気づかされます。でも、意外とどっちも「社会派」なのは変わりないんですよね。

もちろん「ガッチャマン」だけでなく、「新造人間キャシャーン」「破裏拳ポリマー」「宇宙の騎士テッカマン」らのアメリカンコミックを連想させるカラフルなヒーローもの、「みなしごハッチ」「ハクション大魔王」ら楽しくメルヘンタッチのもの等等、タツノコプロの歴史を感じられること間違いなしです。

【必見! タイムボカンシリーズ】
ブチュっと/ポチっとな/ディボっと/セコっと/コケっと/コスっとな!
歴代“三悪”の決めセリフ、どれがどれか憶えてますか?
タツノコプロと言えばやっぱり外せないのがタイムボカンシリーズ。
「タイムボカン」「ヤッターマン」「ゼンダマン」「オタスケマン」「ヤットデタマン」「イッパツマン」「イタダキマン」……歴代シリーズ作品の概要とキャラクター設定を時代を追って振り返ることができます。
他にも、タイムボカンシリーズ悪玉メカ一覧、など、ファンなら必見の展示物ばかりです。

また、ぜひ押さえていただきたいのが、展示会が開催されている8Fとは別、5F紳士服売り場に設置された、ドロンボー一味が乗る実物大の“おしおき自転車”。「おしおきだべ〜」の名台詞が頭をよぎること間違いなし! 来場の記念にしっかりチェックしておきましょう。

【大盛況! 「おはよう忍者隊ガッチャマン」傑作選】
そして、個人的には今回の目玉なのが「おはよう忍者隊ガッチャマン」。ご存じない方のために説明すると、「科学忍者隊ガッチャマン」をコメディタッチに仕上げた作品で、ZIP内では毎朝6時56分から1分間ゆる〜く上映中です。
今回の展示会ではZIPのメイン出演者6名(桝太一アナ、関根麻里、TOKIO・山口、EXILE・MAKIDAI、筧利夫、鈴木杏樹)がそれぞれ3本ずつ選出し、約30分の映像にまとめられています。1分間だけでもくだらないのに、30分見続けるとボディブローのように効いてきます。
座席は20脚分ほど用意されていますが常に満席立ち見も出ていましたが、随時入れ替わっていたので、他の展示物をチェックしながら空き具合を見計らって楽しむのがいいでしょう。

ちなみにこの「おはよう忍者隊ガッチャマン」。原作はもちろんタツノコプロなのですが、制作はODDJOBという別会社。タツノコプロ50周年記念なのに、いいのかな?

※「タツノコプロテン」は8月20日(月)まで松屋銀座8階イベントスクエアで開催中。
一般1000円、高大生700円、中学生以下無料。
(22日(水)から28日(火)まで大阪の阪神百貨店大阪梅田本店へ巡回予定。)
(オグマナオト)