試合 :エールディビジ 第21節
開催日:2012年2月12日
結果 :フェイエノールト勝利
スコア:「3−1」
得点者:ギデッティ×2 ホフス ギデッティ

○ フェイエノールト

FW:フェルナンデス ギデッティ スハーケン
MF:バッカル
MF:クラシ アフマディ
DF:ネロム インディ フラール レールダム
GK:ムルダー

FW:シセ ギデッティ スハーケン
MF:デ・フライ
MF:モコチョ アフマディ
DF:ネロム インディ フラール レールダム
GK:ムルダー

○ フィテッセ

FW:ビュットナー ハーフナー・マイク チャントゥリア
MF:ホフス ファン・ヒンケル
MF:ファン・デル・ヘイデン
DF:アーンホルト カラス カシア ファン・ストライク
GK:ヴェルトハウゼン

FW:ビュットナー ハーフナー・マイク アボラ
MF:レイス ファン・ヒンケル
MF:ファン・デル・ヘイデン
DF:アーンホルト カラス カシア ファン・ストライク
GK:ヴェルトハウゼン


対戦相手が上位のチームだと、安田を外してファン・ストライクを右SBに起用する。CBでも起用するファン・ストライクを右SBに入れて守備重視にする。しかし、その効果がどれだけあるのかと言えば、個人的にはとても疑問に思っています。なぜならば、フィテッセの守備で最も問題あるところは、中盤のところだからですね。どこかのチームと一緒です。

また、この試合ではそのファン・ストライクがPKを与えてしまっていましたが、右SBでのファン・ストライクと安田の守備力というのは、ほとんど変わらないと思います。安田の守備が悪くないと言っている訳ではなく、変わらないという事ですね。そしてそれだったら、安田の方を起用した方がメリットがある。そのように私は思っています。

1つには、安田の方がボール扱いが上手い事。クロスやフィードに上手さがある事。スピードがある事。そして2つには、ハーフナー・マイクを常に意識している事。ハーフナー・マイクを組み立ての部分でも積極的に使おうという意思がある事。やはり安田がいないとハーフナー・マイクに楔のパスを入れるシーンが少なく、前半は特にそうでした。

従って、今の戦力であるならば、守備的に戦う場合でも、安田をSBで起用しても良いと思いますし、更には、ハーフナー・マイクが入った事で安田とのラインが生まれつつあるので、それを活かすためにも、安田を起用した方が良いかなと思っています。むしろ守備を重視した戦い方をしたいのであれば、ボランチのところに守備力のある選手を起用するなり、その枚数を増やすなり、という事をした方が良いかなと思いますね。

ハーフナー・マイクのパフォーマンスとしては、前半はあまり目立ちませんでしたが、後半になってから2回ぐらい決定的なシーンがありました。2回ともサイドからのクロスボールをヘディングでシュート、という形でしたが、どちらも枠を外してしまいました。ちょっと力が入り過ぎていたかなぁ、という感じですね。狙い過ぎていた、という感じもしました。

動き出しはとても良くて、クロスに対するタイミングも上手く合わせていたのですが、厚く当たり過ぎてしまったり、頭を振り過ぎてしまったり、という感じでした。気負いがあるのは仕方無いと思いますが、もう少しリラックスして、ちょっとだけ触るようなイメージでヘディングする、枠内に飛ばす事だけを考えてヘディングする、その方が良いかなと思います。

ポストプレーに関しては、やはりもっと要求しないとダメですね。自分が思うタイミングでボールが来なかったら主張する。頭に欲しいのか、胸に欲しいのか、足元に欲しいのか、1つ1つのプレーの後にきちんと主張する。そういう事を繰り返して行く事が必要だと思います。それから、ボールが来ない時には、2列目の2枚の選手とのユニットを意識して、少し下がっても良いと思います。

深みを作ってバイタルにスペースを作るのか、トップの位置から下がって最前線にスペースを作るのか、そこを意図的に使い分けられるようになると、1つレベルアップできるかなと思います。という事で試合の方は、スコア「3−1」でフィテッセの敗戦という結果でした。チームとしては、中盤の守備力から良い形で攻撃を、という部分が課題になっているかなと思います。