NPBTracker.comとFanGraphs.comの日本野球エキスパート、パトリック・ニューマンは、レンジャーズはここ数年で獲得可能だった全ての日本人選手の獲得を検討していたと言った。レンジャーズは、マツザカのポスティングに入札した。その時の彼らには、太平洋地区専門のスカウは一人もいなかったが、現在は4人いる。

テキサスは、コウスケ・フクドメにも興味があった。それは彼が2007年にフリーエージェントになる前で、カブスが48百万ドルの契約を結ぶ前だった。「その頃の私たちには、向こうで存在感が無かったのでお金を積んでも良い結果を得るのは難しかっただろう」ダニエルズは言った。

今は違う。ジム・コルボーンは、イチロー・スズキとカズ・ササキがシアトルに来た時の、シアトルのエグゼクティブで、彼は今レンジャーズの環太平洋地区の責任者だ。チームの若い幹部たちが、専門家として世界を回っている。

ダニエルズは、今年初めに日本に視察に行った。メディアで明らかになったダルビッシュの先発試合を観戦する彼の写真は、国際的にも話題になった。日本野球の著書もある専門家のロバート・ホワイティングは、今年他のチームのGMでダルビッシュを偵察に来た人はいないと言った。

「いつでも情報を集めている。以前より満足してる」ダニエルズは言った。「いろいろな調査を私たちはすでにしている。何人かの良い選手たちを見つけている、そんなに高くない選手だ。もしそれが、他のチームにバレていなければ、私たちは満足だ」

「私がダルビッシュを見に行ったのは、秘密でも何でもない。しかし私は、一人の選手だけを見に行ったのではない。日本という土地と野球文化を知るために行った。同じ目的で数年前にドミニカに行ったこともある。私たちが、他の国の選手に投資するのであれば、彼らがどこから来たのか知る必要がある」

もしダルビッシュの値段が、マツザカと同じくらいならポスティングフィーと契約金を含めて100百万ドル以上だ。 レンジャーズが決定しなければならないのは、(a)彼にそれだけの価値がある場合(b)ダルビッシュが成功できる環境が整えられるのかだ。一つの問題は難しいが、二つ目は簡単だ。その雰囲気は、すでにある。

実際にタテヤマは、ファイターズでダルビッシュと6シーズン一緒に過ごした。そして今でも友人だ。タテヤマは通訳のジゥオン・バンを通して、今シーズンレンジャーズに来てからも、E-Mailで彼と連絡を取っていると言った。タテヤマは、最近はダルビッシュと米国行きの事は話していないと言った。彼が言うには「彼は典型的な、シーズンに集中するタイプだ。彼は本当に日本のシーズンに集中しており、僕は、彼が今現在その事について考えてはいないと思う」

だけどダルビッシュが、彼の経験について聞いてきた時は?

「テキサスが、プレーをするには最高の場所だって言うよ」タテヤマは言った。「だけど僕は、すすめすぎたりはしたくないんだ」

タテヤマは、驚くほどスムーズに溶け込んだ。彼の英語の上達は速く、基本的な会話は通訳なしでできるようになった。その一部は、レンジャーズのチームメイト、コルビー・ルイスのおかげだと言った。彼は日本のセントラル・リーグの広島東洋カープに2年間在籍した。ルイスは、2010年のポストシーズンで、3 勝0敗、防御率1.71を記録したことが知られている。彼がタテヤマの非公式の英語の先生だ。

タテヤマは、彼の新しいホームタウンで、お気に入りの日本食レストランを発見した。アービンのMr.Maxだ。日本からきた新鮮な魚が食べられる。 そこでの夕食は、彼が7回にアウトを取るために必ず必要というわけではないが、文化的な違いが負担になったとき、そこでのちょっとした安らぎは長い道を進むために役に立つ。