高級オーディオのような良い音で音楽を楽しみたいという欲求は誰もが持っていると思うが、パソコンからコンポの購入へ至らない理由として、コストパフォーマンスの問題は避けられない。しかしながら、フルレンジタイプのトップモデル「EX-AR7」は、ビクター公式WEB SHOPにて109,800円で販売中(2010年9月現在)。最もお手頃な「EX-AK1」と、光沢塗装を施したピアノフィニッシュのキャビネットが美しいブラックモデル「EX-BK1」は、59,800円となっており、決して手が届かない価格帯ではないだろう。

 日本の住宅環境を考慮すれば、その大きさも無視できない。「EX-AR7」はセンター部が(W)246mm×(H)114mm×(D)283mmで、スピーカー部が(W)120mm×(H)161mm×(D)264mmとなっており、省スペースでの設置が可能。「ウッドコーンスピーカー」は、まさに日本人の生活空間において最適なオーディオシステムといえるだろう。

 最後に「ウッドコーンスピーカー」が創造する音楽空間を実際に体験すべく、今年7月にスペインのムルシアにて行われた権威ある第5回ムルシア“ニーニョ・リカルド”フラメンコギター国際コンクールの国際部門で、日本人として初めて優勝を果たしたフラメンコギタリスト、沖仁(おき じん)のアルバム「MI CAMINO [ミ・カミーノ] 〜10年の軌跡〜」(2010年9月15日発売)を「EX-AR7」で再生してみた。

 すると、アコースティックギターとはまた音色の異なるフラメンコギター独特の粒立ちの細かい情熱的なメロディと、弦楽器でありながら打楽器の様に複雑なリズムを刻むカッティング、そしてギタリストと呼吸を合わせながらアップテンポで叩かれる人間の手拍子が鮮明に流れ出し、まるで目の前でカスタネットを叩きながら華麗なステップを刻む踊り子がいるかの様な立体的な臨場感に包まれ、多湿な日本に身を置きながらも、あたかも太陽と情熱の国へと旅立ったかの様に部屋の雰囲気が一転した。

 音楽とは文字通り、音を楽しむことにある。様々なアーティスト達がリスナーに伝えたいと願う真実の音を楽しむべく、是非一度「ウッドコーンスピーカー」が生み出す柔らかな温もりと、癒しの音楽空間を体験してみて欲しい。

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