――「touch Me!」のツアーでは、オープニングにスカート姿で登場されたのが意外というか、印象的でした。

倉木:以前、多分「24 Xmas time」のシングルをリリースした時に、「スカートはもう本当に年に1回ぐらいしか履かない」という話をしていたんですけど、どんどん履くようになってきて(笑)。たまにレコーディングとかで曲によって自分のスタイルを変えたりすることがあって、それを楽しんでやっていけるようになったな、ってすごく感じていて。そういう気持ちが開放された、オープンな状況に今、自分自身がなっているんだなと。

その元にあるのはファンのみんなだったり、聴いてくれている人の存在だったり。顔が見えた時、自分が受け止められているのを感じた時に、よりオープンになっていっているというのはすごくあって。ライブでもどんどん色んなスタイルに挑戦して、みんなにオープンに見せていきたいなと思った時から、スカートを履き始めたりしているんです(笑)。曲の雰囲気に合わせて、みんなに一緒になって楽しんでもらえたらいいなと思って。アクティブな時はパンツスタイルとか、色々と挑戦していきたいなと思っています。

――3曲目の「The ROSE〜melody in the sky〜」(以降「The ROSE」)は“Live Rehearsal Session”とありますが、いつ録られたんですか?

倉木:「touch Me!」のツアーで「The ROSE」を歌っていたんですけど、その時にリハーサルの音源を録っていて。今回ジャケットの写真でバラをモチーフにしていて、私の中ですごくバラが大好きで。「touch Me!」のツアーでも結構バラに触れる機会があって、「The ROSE」を歌った時も必ず横にバラを置いていたんです。今回「PUZZLE/Revive」ということで、再生だったり、また元に戻るとか、そういうメッセージをバラに託してみようかなと思って。これを切っ掛けに、また「The ROSE」をみんなに聴いてもらいたいなと。今回「PUZZLE」と「Revive」でアップテンポが続いているので、ここで1曲ちょっとバラードの曲を入れてみようかなと。もっとリアルな自分自身を感じてもらえるんじゃないかなと思って、リハーサルの音源を入れてみました。

――オリジナルは、2001年7月に発売したセカンドアルバム「Perfect Crime」の最後に入っている曲ですよね。シングルでもない曲を今回収録したのは、何か思い入れがあるのですか?

倉木:「The ROSE」は、もうずっとライブでは欠かせない曲になっていて。バラードのコーナーでは自分自身、この歌を歌うことによって気持ちを落ち着けていけるんですよね。ライブではすごく緊張している自分がいて、それをちょっとクールダウンさせるためにも歌っている曲でもあったりします(笑)。

――最初にレコーディングした当時から7年くらい経っているわけですが、オリジナルと聴き比べて、自分自身の変化を感じる部分はありましたか?

倉木:よく周りの人達に「すごく丸くなったよね」って、歌がすごく柔らかくなってきたというのがあって(笑)。「The ROSE」は10代の頃に歌っていたんですけど、トゲトゲしかった自分の気持ちが丸くなったような、そういう感覚は多分みんなにも感じてもらえてるんじゃないかな?と思います(笑)。こうやって今、7年ごしに自分の歌を歌っていくと、今まで経験した色んな気持ちとか、ライブでの想いとかがギュッと凝縮されるので。歌っていて、自分の中でもやっと、この歌に対してまた違う視点から見られたかな、というのはすごくあって。この歌は元々、遠くの人に向けての切ない気持ちや逢えない気持ちを歌ったんですけど、自分の中でより深みを増して歌っていくことができているかな、というのはすごく感じますね。