――ツアー前には、何か体力作りをされるんですか?

倉木:なかなか運動不足になってしまうので、初歩的なんですけど、いつも家に帰ってきてから寝る前にストレッチとかはするようにしていて。あとはキャスパー(愛犬)を口実に、散歩したり(笑)。でも最近、逆に引っ張られて何十周もぐるぐる回って、もう具合が悪くなってる状態なんですけど(笑)。

――ジムでトレーニングされたりは?

倉木:去年から行こうと思っていて、来年こそは!今年こそは!ジムに行って鍛えようと思っているんですけど…なかなか。これから、ちょっとずつ始めたいなと(笑)。歩いたりするのはすごく好きなので、なるべく階段を使ったり歩いたりはしていますね。

――体を動かすと言えば、4月3日には始球式と国歌斉唱をやられるんですよね。

倉木:そうなんですよ、阪神タイガースの始球式に出ることになりまして。野球とかは本当に体育の時間で少しやっただけで、経験が少なかったんですけど(笑)。音楽の分野とはまた違った所で携われて、すごく色んな経験ができて、熱いメッセージを伝えられたらいいなと思って。

――普段、スポーツ観戦はされますか?

倉木:しますね。最近はWBCもそうですし、サッカーもFIFAワールドカップに参加させて頂いた時に、そこからすごく興味をもって。スポーツって本当に感動や勇気をもらえるし、熱い気持ちにさせてもらえる。「これって、すごく音楽と共通しているな」って感じて、暇があると結構テレビで観戦したりしていますね。

――始球式は初めてとのことで、楽しみですね。

倉木:本当に、魔球で後ろに飛んでいかないようにしたいなと(笑)。

――今回のニューシングルは、「PUZZLE/Revive」というタイトルや歌詞のテーマを選んだのは何故ですか?

倉木:「touch Me!」をリリースして、新しいリアルな気持ちをぶつけた時に、みんなからも新しい気持ちが返ってきて。ここからどんどん新しい自分に出会っていきたい、というのをテーマに曲が出来たらいいなと思って。「Revive」って「再生する」「息を吹き返す」という意味なんですけど、今まで作り上げてきた自分の気持ちに正直になりながらも、もう一回自分の内にある気持ちをもっと表に出して、プラスの方向に持っていきたいなという気持ちで、「Revive」と付けました。言葉のニュアンスとか、濁点が付くじゃないですか。そこでグッと強さとかを感覚でも捉えてもらいたいなって(笑)。

――「PUZZLE」って、1ピースずつハメていって絵を完成させるじゃないですか。人生に例えるとちょっと大げさに聞こえるかもしれないですけど、自分に足りない1ピースを、自分自身で見付けていったり、自分以外の相手に対して求めるものだったり。倉木さんにとって、「PUZZLE」の完成図はどんなイメージですか?

倉木:本当に、自分自身は欠点だらけだとずっと思っていて。10代の頃は特にそういう気持ちが強かったので、コンプレックスが結構たくさんあったんです。だけど、それをずっと思い詰めていても、自分の殻を破っていかない限り、プラスの要素を自分自身に当てはめていくことが出来ないんじゃないかなって。10年間ずっとやってきた中で、すごく歌でプラスの方向に気持ちを転換していけるようになってきて。

私も今から変わろうとしている、新しい自分に出会いたいと思った時に、まず自分の弱さを一つずつ表に出して、それを「PUZZLE」じゃないけど組み合わせて、色んな想いを完成させて。そこから新たにやっていきたいなという気持ちで、今回「PUZZLE」という曲を作ってみたんです。本当におっしゃる通り、人生だったり、自分の想いだったり、恋愛に当てはめることもできるし。一つ一つのピースを自分なりに見つけ出していきたいという、まさに今の気持ちを、この「PUZZLE」に込めて作っていきました。