――「touch Me!」以降、歌詞が口語体というか、割と日常的に使われるような言葉を意識して選ばれているように感じていますが、きっと今までだったら最後の「ぶっこわせ!」という歌詞は出てこなかったような気がしました。

倉木:(笑)。「touch Me!」からそうなんですけど、もう本当にリアルでストレートに。今までの歌詞を書いているスタイルとはまた違った、ひねりとかじゃなくて、もう本当に正直に感じた想いをストレートに書いていこうと思って。今までは結構メロディに合わせて、言葉数とかも限られていたんですけど、今回はもう本当に言葉を優先させて、詰め込むだけ詰め込んだ感じなんです(笑)。逆にその方がみんなに聴いてもらえて、ストレートに感じてもらえるんじゃないかな?と思って。

本当にたくさん色んなことにこだわって、音源のアレンジだったりコーラスを付けたけど、やっぱりストレートにAメロとBメロを少なくして言葉を優先させようかなとか。自分の中では色々考えてやったんですけど、そういうこだわりとかも今回はシンプルに。それよりも、みんなに聴いてもらえた時に、ストレートに楽しんで感じてもらいたいな、という気持ちで今回、作っていきました。

――日常生活の中で「ぶっこわせ!」と思う瞬間はありますか?

倉木:たくさん(笑)。それは、すごく葛藤している自分の気持ちとか弱点とかで。「なんで私はこんな時に、こんなことで悩んで、ウジウジしているんだろう?」とか、そういう時に自分の気持ちを打破していきたいなとか。家族もそうですけど、一緒に居過ぎるとお互いの我が出てしまって、感謝の気持ちを忘れてしまうことがあるので。ちょっと喧嘩して、外に飛び出しちゃうような時は、今の状況を打破したいという「ぶっこわせ!」だったり、もう色々な所であるんですけど(笑)。でも「PUZZLE」の中では、今の自分の状況から抜け出して、今の関係を壊したい、また一から新しい自分の道に歩んでいきたい、という歌なんです。

――自分自身に対してだけでなく、自分を取り巻く周囲に対しても、「ぶっこわせ!」というか、変えていきたいと思うことはありますか?

倉木:私は周りの人が本当に笑顔に、幸せになれるぐらい、オーラのある女性にすごく憧れていて(笑)。それぐらいの音楽をもっと大勢の方に作っていけたらなとは、常に意識してやっています。

――「Revive」「リバイバル」という意味では、音楽以外にもファッションなど、自分の中で昔のブームが再燃することはありますか?

倉木:リバイバルって、元にあった物をまた自分でオリジナルに変えてやっていけるのは、すごく素敵なことじゃないかなと思っていて。ファッションだと、私は古着もすごく好きなので、古着屋さんに行って前にあったものを自分でリメイクして、リバイバルして作ったり。気持ちも同じだと思うんですよね。元に持っているものはあるんだけど、それをまた表に出して、自分の中でもう一回消化して、また返していくみたいな(笑)。そうすると、より自分自身が成長していっているような感覚になれるんじゃないかなと思っていて。そういうことを感じながら、歌を作っていますね。

――昔から今も変わらずに、自分の中で流行っているものはありますか?

倉木:ファッションでいうと、私の中でパンツスタイルがすごく着心地が良くて、スキニーにピタッとしたものがすごく好きで。昔も好きだったんですけど、一時期ちょっとダボッとしたトレーナーとかを着ていた時期もあって。でも最近、またピタッとしたジーンズを履くようになって。自分の中では、気持ちを引き締めたい時とかにピタッとした服を着たりしていますね(笑)。なので、オフの時とかは本当にリラックスして、ゆったりした大きめの服を着ることが多かったり。自分の中では、服とメンタルって共通している部分があります。