チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督の電撃退団という火の粉がセビージャに飛び火した。複数の英紙はセビージャのフアンデ・ラモス監督が後任となる可能性があると報じたが、チェルシーがオフィシャルサイトで「エイヴラム・グラントとスティーヴ・クラークにトップチームの指揮を任せることになった」と正式に発表したことで、フアンデ・ラモス監督のチェルシー行きの噂は沈静化した。

　結局、何も起こらなかったが、この一瞬の噂を受けフアンデ・ラモス監督の代理人は、「このようなクラブとフアンデがつながるということは素晴らしいことであり、ポジティブだ。フアンデの仕事が世界レベルで認知されているという証だ。だが、これまでもあったような噂の一つに過ぎない」とコメント。少なくとも代理人にとってはフアンデ・ラモス監督のチェルシー行きは良い話に写っているようだ。

　そして、この噂にセビージャのデル・ニド会長もフアンデ・ラモス監督が今シーズン終了まではクラブに残り、シーズン途中でクラブを辞めることはないと真っ向から否定。

　現段階でフアンデ・ラモス監督がチェルシーの指揮を執るということはなくなったが、この夏にも同監督のトッテナム行きを巡って一騒動あったことから考えて、今後何らかの動きがあるだろうことは十分に予想できる。代理人も「シーズン終了後に、フアンデについて話すことになるだろう」と示唆。チェルシーのリストからフアンデ・ラモス監督の名前が消えることはないだろう。それがトップにあげられるのか否かは、フアンデ・ラモス監督の今シーズンの結果次第といったところ。チェルシーの人事が注目を集めることは確かだ。

(スペイン通信)