「コンビニカレー」で一番美味しいのはどれなのか…4人の専門家たちが選んだ「至高の一品」を紹介

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ローソンは名店コラボ系の商品が充実しているが…

弁当部門を制したセブンは、チルドパウチ部門でも無類の強さを見せている。

「好調の『金』シリーズの看板商品『金のビーフカレー』(429円)は定番ですが、やはり美味しい。高級ホテルで出てくるような味わいで、スパイス感があり、牛肉はホロホロ。香味野菜とブイヨンで味がまとまっており、ご飯だけでなくパスタ、パンにも合う万能選手です」(同前)

『金のビーフカレー』は弁当系商品の『じっくり煮込んだポークカレー』よりも100円以上安く、自宅で炊いた米を合わせてもワンコインに収まる計算だ。500円以下でホテルクオリティのカレーが食べられるなら、自宅でレンジ調理する手間も惜しくない。

この『金のビーフカレー』の対抗馬が、ファミマが販売している『やわらか牛肉使用極うまビーフカレー』(450円)だ。

「昨年、牛肉とじゃがいもが入ったスタイルから、牛肉のみにリニューアルしました。大きなビーフがゴロッと3個入った、ご馳走仕様です。老若男女に愛されるカレーパウダーの香りと、フォンドヴォー由来の奥深いコクを感じられる、リッチな欧風カレーです。牛肉の口当たりは柔らかで、噛(か)みしめるたびに贅沢な気持ちになります」(前出・丸山氏)

ただ、この商品は180g入りで450円。『金のビーフカレー』は223g入りで429円。味わいの満足感はあれど、コスパ面ではセブンに差をつけられていると言わざるを得ない。

一方、ローソンは『金のビーフカレー』にはない”ブランド価値”で勝負する。

ローソンは名店コラボ系の商品が充実しています。とくに、『GARAKU監修 札幌スープカレー』(462円)は秀逸で、鶏もも肉、人参、レンコンの具材の食感が活きている。

レトルトは長期保存のための加圧調理で肉が縮み、野菜は溶けてしまいますが、チルドパウチは加圧しないので具材の形を維持できるのです。かつお節と昆布の和風な旨味に、隠し味のナンプラー、本格的なスパイスの香りが調和した一杯で、ご飯によく合います」(レトルトカレー研究家の目取眞興明氏)

味もコスパも1位の至高のカレーはどれなのか

『金のビーフカレー』にはない名店のブランドをフル活用した『GARAKU監修 札幌スープカレー』がチルドパウチ部門の王者か――。ところが、圧倒的なコスパと、名店のブランド力を兼ね備えた「至高の一杯」はやはり、セブンにあった。

「『金のバターチキンカレー』(429円)がナンバーワンでしょうね。セブンが自信を持つ『金』シリーズでインドカレーを仕上げた時点で期待を持てますが、数々のヒット商品を手掛けてきた南インド料理の名店『エリックサウス』とタッグを組んでいることも見逃せない。

ほどよいトマトの酸味と調和のとれたスパイスの香りが広がる味わいは、さすが名店監修の商品だと感心するレベルです。

骨付きの手羽元が3本も入っているので、皿に移し替えるだけで自宅にいながらお店で食べているような気持ちになれる。それでいて400円台前半というのは、驚くほかありません。別売りの『もちもち食感のナン 2枚入り』(246円)との相性もいい」(前出・丸山氏)

弁当部門、チルドパウチ部門で連覇を果たしたセブン。レトルト系で目立つ商品は少ないが、『ごろっと野菜カレー』(246円)は秀逸だ。1日に必要な野菜の半分をこの一品だけで摂取することができるうえ、野菜が溶けやすいレトルトカレーながらレンコン、揚げナスの食感が保たれているため、バツグンの食べ応えを誇る。

ローソンの『新宿中村屋 欧風カリー』(258円)はビーフのコクを感じることのできるレトルトカレーですが、実は醤油や昆布で味を和風に仕立てているため、うどんとの相性がバッチリ。ご飯やパンに飽き、気分を変えたいときにはオススメの一品です」(前出・田矢氏)

ローソンは他にも、『牛肉と野菜の旨み広がるビーフカレー』(125円)など高コスパのレトルトカレーを多数販売しているが、一度食べたら病みつきになる「至高の一杯」の開発に成功したのは、打倒・セブンに燃えるファミマだった。

「『焙煎香辛料の香りきわだつスパイシーキーマカレー』(358円)は秀作です。鶏肉と豚肉の2種の合い挽き肉を使用しており、カルダモンの香りがガツンと来る複雑な味わい。前述のように、レトルトカレーは長期保存のために加圧、加熱を行うため、本来ならスパイスの香りが飛んでしまう。

ところがこの商品は、カルダモンシードやマスタードシード香りを立体的に感じることができる。レトルトカレーにしては少し高めですが、老若男女が訪れるコンビニで、これだけ個性のある商品が買えるようになったことに感心させられます」(前出・井上氏)

「至高の一杯」の称号は、セブンとファミマが分け合う形となった。

『FRIDAY』2026年7月17・24日合併号より