「見た目は美少女、中身はおじさん」だらけのVR空間がカオスすぎた…疑似恋愛にのめり込み、リアルへ発展して破局した男性も
◆声だけオッサンの美少女が大量にうごめくVR空間
ここ数年、サブカル好きの間でソーシャルVRプラットフォームが流行りだ。アバターを操って交流する空間だが、特徴的なのは、ユーザーの多くが男性で、そのかなりの割合が美少女アバターを使っていることだ。
「ユーザーにとってアバターは自分そのものです。だから複数のアバターを買い、それぞれに衣装や装飾品を足していく。ヘビーユーザーなら20万円超は珍しくない。中には他人に自分好みのアバターをプレゼントする人もいて、積み重なればアバターだけで100万円以上使う人もいます」
課金要素はアバターだけではない。自分好みのワールドを作る者もおり、配置する素材を購入すればそれなりに金がかかる。だが、一番金がかかるのは、やはり機材だという。
「スマホがあればモバイルでも遊べますが、没入感を高めるならVRゴーグル、デスクトップPC、モーションキャプチャーが必要になる。このフルセットがあれば、現実世界と同じようにメタバース内でも動き回れる。こだわれば青天井ですが、最低でも50万円は見ておいたほうがいい。しかも実際に体を動かしながら会話するので、防音にまでこだわるようになるんです」
◆メタバースだけのために家を購入。半裸の女性姿で電脳空間を出歩くおじさんも……
実際、メタバースのためだけに家を買う人間もいるという。鉄筋コンクリートのマンションの一室に引っ越し、防音材などを用意すれば金がかかる。総額で1000万円近くも費やしていた廃課金者もいる。そのうえさらに、「mutalk」というマスク型のガジェットを装着すれば、声もれ防止対策は完璧となる。
実際、メタバースとはどんな空間なのか、どんな人間がいるのか。記者がユーザーたちと手軽に交流できる空間にて、100人以上の人間と交流した結果、見た目は美少女アバターだが大半はどこにでもいる一般人男性ばかりであった。
だが、声は基本的に男性のままの人が多い。ボイスチェンジャーで女性の声を模す人や、中には声が好きな同級生のギャルに有償で録音させてもらい、その声を練習して自らギャルのような声を出す猛者もいた。
ほかにも海外の女性ユーザーとの恋愛にのめり込み現地まで会いに行く者や、現実で行き場を失った欲望をVRで発散する者もいた。中でも印象的だったのは、マイクロビキニを着た姿の美少女アバターで露出を楽しむ男性だ。
「男からの視線でもいいのか」と問うと、露出狂の男性は「視線を感じれば、それでいいんです」と昂りながら言った。男性が衣装について聞いた時点で呼吸が荒くなった理由に気付き、記者は声をかけたことを後悔。
◆メタバース特有の性文化「ジャスト」を目撃
そしてメタバースには、規約NGだがバーチャル性行為をする文化があり、「ジャスト」という隠語で呼ばれる。
さすがに衆人環視の空間で突然ジャストをはじめる人間はいないが、ジャストを求める人々が集まるハッテン場のようなマッチングワールドも存在する。そこに潜入した記者は、偶然にも誘われ、第三者どうしの“ジャスト”を見守ることに……。

