“クラシコ”を終え1日の休養をはさみ、この13日(火)、今週末のレクレアティーボ戦に備えバルサが練習を再開した。そして、“クラシコ”を前にチーム練習を無断欠席し、一時は所在不明、ライカールト監督から無期限の休暇を与えられていたMFチアゴ・モッタがこの日の練習から復帰。元気な姿を見せ、メンバーらとともに汗を流した。練習後には記者会見に臨み、自身のとった行動に対する後悔の念を表した。

「自分の“弱さ”でたくさんの人の期待に背いてしまった。ソシオやファン、チームメイト、僕を支えてくれた人たち、何よりも監督に謝りたい。監督は一度だって僕を裏切ったことはないし、いつも僕をサポートしてくれていた。人は誰でもミスを犯すものだけれど、そのミスを謝れる人間であるべきだと僕は思う」。

 自ら犯した過ちによって多くの人に迷惑をかけた、としきりに反省の言葉を並べたモッタ。そして、苦しい時期を過ごしていたと胸の内も明かした。

「プレーする機会もなくて、プレーしたくても出来ないという選手として厳しい時期を迎えた時、気持ちが萎えて、弱い気持ちが出てしまうことがある。僕はそういう時期に過ごしていた。どうすればいいのか分からなくなって、練習を放棄するという最悪な行動に出てしまったんだ。でも、そうしたとことで何かが変わるわけじゃないし、決して許される行動ではないよね。今はそのことをただ謝りたい」。

「僕にもう一度チャンスを与えて欲しい。みんなには僕に我慢して欲しい。僕がバルサでずっとプレーできる選手だってことを証明するためにも厳しいトレーニングを続けていくよ。気持ちも新たに、これまで以上にね。確かに良いプレーも悪いプレーをあるけれど、僕はチームのために全力を尽くしてきたっていう自負もある。とにかくもう同じ過ちは繰り返さない」。

 自分の“弱さ”からライカールト監督の期待に背くという行動に出てしまったモッタだが、自分の“弱さ”、犯した過ちを認めた上で新たに生まれ変わる決意を込めた。もともとポテンシャルは備わっているモッタ。今回の過ちを機にステップアップできれば、バルサの中盤での核となる選手になる可能性もある。一度失った信頼を取り戻すには相当な努力が必要だが、モッタにはそれも分かっているはず。彼の奮起に期待したい。

(スペイン通信)