安藤智哉よ、韓国の前に立ちはだかる“壁”となれ「自分が勝たせるイメージを持って準備したい」
「先制点がすごく大事になると思う。前回は堅い試合だったんですけど、しっかり守りながらも先制点を取れたことがよかった。だけど、2019年のアウェイでやった時は向こうの最初の勢い、かなりアウェイの雰囲気に押されて前半に失点して負けてしまった。その2019年の教訓も生かせたらと思ってます」。前回大会のMVP&得点王の相馬勇紀は、2度の大舞台で天国と地獄を味わった経験値をチーム全体に還元していく構えだ。
遅咲きの逸材のE-1選手権参戦はある意味想定内だったが、実際に今大会の初戦ホンコン・チャイナ代表戦で代表デビュー。3バック右で高さと強さ、縦につけるパス、攻撃の組み立てといった多彩な能力をアピールした。ラストのドンピシャヘッドはゴールを認められず、悔しさも残っただろうが、初キャップとは思えないほどの安定感を示したのは間違いない。香港戦の6−1に貢献し、2−0で勝った中国戦をベンチから見ることになったが、目の前で凄まじい闘争心を前面に押し出す38歳DF長友佑都の一挙手一投足には頭が下がる思いだったという。
「ピッチ内外であれだけ影響力のある選手って、あまりいないなと思いますし、想像よりもすごかった。気持ちの面を含めて、やっぱりこれまで第一線で戦った選手だなと。中国戦で90分走り切る姿から刺激を受けた。自分もやっていかないとなと感じました」
安藤は神妙な面持ちでコメントしたが、長友から学んだマインド、闘争心を今回の大一番にぶつけるしかない。宿敵・韓国は、オ・セフンにせよ、チュ・ミンギュ、イ・ホジェが出るにせよ、最前線の1トップは高さと競り合いの強さを兼ね備えている。そこにクロスを供給するウイングバックも能力が高く、2列目のムン・ソンミン、イ・ドンギョンの決定力がある。そういうタレントたちにスキを与えないのが、3バックの一角に陣取る安藤の重要タスクなのだ。
「誰が出ても高さがあるというのは、分析でも言われていること。その高さ対策とセカンドボールが大事になってくるんで(守備陣の)チャレンジ&カバーというのは、普段以上に意識しないといけないと思います。オ・セフンに関しては、Jリーグでもやりましたけど、高さもあって体もパワフルな選手。自由に競らせないようにストレスをかけるとか、そういった駆け引きもやっていきたい。韓国は彼だけじゃなく、他にも個で打開できる選手がいるので、本当に一人だけにならず、組織で警戒しながら、日本のサッカーを見せたいです」
安藤は自身のやるべきことを明確にして、ピッチに立つつもりだ。過去の日韓戦で覚えているゲームを問うと、2012年ロンドン五輪の3位決定戦、2019年E-1選手権最終戦などを挙げた。これはいずれも日本が苦杯を喫したゲーム。だからこそ、簡単な戦いにはならないと痛感している。
