日本外国特派員協会で「Wii」を紹介する任天堂の岩田聡社長(左)と宮本茂専務(撮影:吉川忠行)

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任天堂<7974>の岩田聡社長は7日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、2日に発売した同社の次世代ゲーム機「Wii(ウィー)」について、「高画質や高性能がウリの『プレイステーション3(PS3)』をライバルとは思っていないが、結果的に『任天堂の方が売れたね』と言われたい」と述べ、年末商戦での意気込みを語った。

 岩田社長は「Wii」について、「これまでゲームに無関心だった人を振り向かせるためのゲーム機」と説明し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「PS3」との違いを強調。その上で、「『PS3』が何台売れるかは分からないが、われわれは目標とする販売台数分がすべてお客さんの手にわたると確信している」と販売目標の達成に自信を示し、販売台数が目標を上回る可能性についても「チャンスは出てきたと思う」と述べた。

 また、日本での発売後の売り上げ状況について、初期出荷分の40万台弱が、発売当日に完売したと発表。11月19日の発売から8日間で60万台を売り上げた米大陸と合わせ、半月ほどで100万台を販売したことを明かした。

 ゲーム中にコントローラーのストラップが切れるとの指摘が、インターネット上などで挙がっていることついては、「われわれの想像を超えてエキサイトして遊んでいる可能性がある。新しい遊び方の道具とどう付き合っていくか、知らせていく努力が必要だと思う」と語り、今後、調査を進めながら対応していく考えを明らかにした。【了】

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