舞台あいさつを行った(左から)水上恒司、三吉彩花、池松壮亮(撮影・佐藤厚)

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 女優の三吉彩花(28)が9日、都内で行われた映画「本心」公開記念舞台あいさつに主演の池松壮亮、水上恒司、妻夫木聡、田中裕子、石井裕也監督とともに出席した。

 三吉は、背中が大胆にも開いたタイトな黒のドレスで登場。「昨日から公開ということですでに温かい言葉をたくさんいただいておりまして、皆さんにはありがたい気持ちでいっぱいです」と語った。

 三吉自身は、石井監督の作品には初参加で「自分の性格的な部分だと思うけど、この見た目でどこでもなんでも『イケるっしょ』みたいな見た目ではあると思うけど監督と池松さんと、撮影クルーの皆さんも信頼しているいいチームができあがっている中にうまく入るのは難しいなと勝手に感じてしまって」と振り返った。それでも「現場ですぐ横で(石井監督らが)お芝居をずっと見てくださっていて、私の役は人に触れられないぶん、何か物や壁に触れたり、アクションを起こすことへの意味が重要になってくることが多かったので、そういった本当に細かいところを絶対に見逃さず監督は見てくださっていたので、そういう部分にもすごく救われました」と感謝した。

 来年は20代最後の年を迎える。「今年は特に国内外いろいろ飛び回らせていただいたので、すごく充実していた1年でした。来年は20代最後の年になる。個人的に30歳から自分の人生の新章がスタートみたいな楽しみもあったりして、お仕事でもいろんな表現でさらに来年も充実した1年を送れるように頑張りたい」と力を込めた。

 同作は「リアル」と「リアルではないもの」の境界が今よりもさらに曖昧になった世界を舞台に、亡くなった母の本心を知るため、AIで彼女をよみがえらせることを選択する青年・朔也(池松)と、彼を取り巻く人間の「心」と「本質」に迫る革新的なヒューマンミステリーとなっている。