菅野智之(C)日刊ゲンダイ

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 海外FA権を行使してメジャー挑戦する巨人の菅野智之(35)が、12月に渡米するという。

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 菅野は新体制での秋季練習がスタートした29日にジャイアンツ球場を訪れた。言葉を交わした阿部慎之助監督(45)は「個人的にはすごく応援したいこと。『ぜひ、いいチームに行ってほしい』と伝えた」と挑戦を後押しする。

 今季15勝3敗、防御率1.67の好成績を挙げた菅野について、米メディアは「日本で最も優秀な投手の一人。現在35歳の菅野に対しては、先発投手の補強を必要としているチームが多数入札するだろう」とし、レッドソックス、ジャイアンツ、カージナルスカブスなどを新天地候補として挙げている。加えて、今オフにFAとなるセベリーノとキンタナの大物2投手の動向次第では、ドジャースにナ・リーグ優勝決定シリーズで敗れたメッツが、移籍先の最有力候補に浮上すると予想している。

 さらにこの日、ワールドシリーズで敗退が決まったヤンキースも獲得に乗り出す可能性があると、さる米球界関係者がこう言った。

「『盟主』といわれるヤンキースも、ドジャースに一方的にやられ、まるで立場がありません。大谷や山本由伸といった日本人のスーパースターを戦力にすると同時に、マーケットを拡大するドジャースの戦略は、かつて松井秀喜、田中将大が在籍していた頃のヤンキースが行っていたもの。今ワールドシリーズも先発陣はコール、ロドンの二枚看板に、シュミット、ヒルが控えていてドジャースより強固、との触れ込みだったのに機能しなかった。ケガ人続出のドジャースに1勝4敗と押し切られたうえ、エースのコールはFA移籍の可能性がささやかれている。今オフはロッテの佐々木朗希とともに、巨人の菅野も狙うともっぱらです」

 今ポストシーズンでドジャースに苦杯をなめさせられたメッツとヤンキース。巨人の元エースを巡り、NY2球団を中心とした争奪戦に発展しそうである。

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 菅野がメジャー挑戦を表明したことにより、主砲・岡本が今オフのメジャー挑戦を断念する可能性が高まっている。岡本の流出は既定路線と見られていただけに、なぜか。菅野とどう関係しているのか。いったい巨人に何が起きているのか。

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