NY出身の“ジーター2世”ボルピが本拠でドジャース沈める満塁弾 「たぶん毎晩、夢見てきた」
◇ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース 11ー4 ドジャース(2024年10月29日 ニューヨーク)
ヤンキースは29日(日本時間30日)、本拠ヤンキースタジアムでのワールドシリーズ(WS)第4戦でドジャースを11-4で破り、初勝利を挙げた。
1-2で迎えた3回、2死満塁から7番・ボルピが左中間へ逆転の満塁本塁打を放った。ボルピは地元ニューヨーク出身の23歳で、19年のドラフト1巡目指名でヤンキースに入団した“ジーター2世”で、昨年は新人遊撃手としてMLB史上3人目の20本塁打・20盗塁を記録した。5-4の6回には20年ドラフト1巡目指名入団の8番・ウェルズがリードを2点に広げる右越えソロ。8回には二塁打で出塁したボルピが三盗を成功させ、9番・バードゥーゴの二ゴロで本塁を陥れ、貴重な追加点を挙げた(記録は野選)。
試合後、ボルピとの主な一問一答は以下のとおり。
――満塁弾を打った瞬間の感情は
「フェンスを超えた瞬間、ほとんど記憶がなくなった。相手にプレッシャーを与えたかった。誰かがビッグヒットを打つと、打線の中のみんなが自信を持っていた。良い打撃をし、良いスイングができていたから、もう時間の問題だと感じていた」
――今日のアプローチは
「私たちは準備ができていた。相手はブルペンゲームだったが、それにも準備ができていた。投手たちは良い球を持っていたが、私たちには自信があり、プレーをするのが待ちきれなかった」
――9回、球場全体から名前をコールされた際はこれまでで最高の瞬間のリストのどこにランクされるか
「No.1だ。間違いなくNo.1だ」
――15年前のヤンキースの優勝パレードを思い出したか
「まだだ。ワールドシリーズに勝てば、家族と一緒にすべてを思い出すことができる。今日はビッグゲームだった。今日、1勝を挙げ、それがどう繋がるかを見てみたかった」
――マイナー時代から同僚のウェルズと一緒に活躍した
「もはや友情ではない。兄弟(brotherhood)だ。一緒に全てを経験してきた。最高の時も、最低の時もだ。最初に電話をし、最後にする相手でもある。私と彼がこういう瞬間を持つのは特別だが、一緒にやれたことは何にも変え難い」
――幼少期から何度、こんな夜を夢見てきたのか
「たぶん毎晩だ」
――試合後、憧れのジーターからインタビューされた
「考えただけでもかなりクレージーだ。私の夢であり、友人たち、従兄弟、姉妹の夢でもあった。ただ、ワールドシリーズに勝つことが最も大事だ。他の何も比較できない。まだやるべきことはたくさん残っている」