「中国卓球に新たな強敵!」 平野→伊藤→張本を全員倒した日本の20歳、大国メディア警戒心MAX
WTTチャンピオンズモンペリエ
卓球の国際大会、WTTチャンピオンズモンペリエの女子シングルス決勝が現地27日にフランス・モンペリエで行われ、20歳の大藤沙月(おおどうさつき、ミキハウス)が初出場初優勝の快挙を達成。張本美和(木下グループ)との日本人対決を4-2(11-4、9-11、9-11、13-11、11-7、11-4)で制した。勢いがある日本卓球界に現れた新星に、中国メディアも「また新たな強敵が加わったようだ」と警戒心を持って報じている。
強烈な光を放った。決勝で大藤は台から離れながらもバック、フォアの強打と男子顔負けのプレーで張本に対抗。格が高いとされるチャンピオンズに初出場ながら、いきなり頂点に立った。2回戦で平野美宇、3回戦で伊藤美誠とオリンピアンを連続撃破した力が本物だったことを証明した。
中国メディア「中華網新聞」は「WTTチャンピオンズモンペリエ:張本美和が決勝で2-4で敗れ、20歳の日本の若手ダークホースが優勝」との見出しで記事を掲載。本文では「2人の、非常に若い日本人選手・張本美和(16歳)と大藤沙月(20歳)が決勝で対戦することとなり、激戦の結果、6ゲームの苦闘を経て張本美和が敗れた」と記し、こう続けた。
「大藤沙月は今大会で世界チャンピオンの経験のある平野美宇、オリンピック金メダリストの伊藤美誠、世界大会で準優勝の経験を持つ鄭怡静を次々と破り、最後に張本美和と対戦して優勝を勝ち取った。中国卓球にはどうやらまた新たな強敵が加わったようだ。今後、十分に注意が必要だろう」
今月上旬に行われたアジア選手権では、張本が団体戦と個人戦で中国の「3大エース」を立て続けに撃破。この時も中国メディアが示した警戒感は大きかったが、今回もそれと同じく“最大級”の脅威を感じているようだ。
中国メディア「卓球ネット」は「中国女子卓球に新たな強敵!」などの見出しをつけて報道。男女シングルス決勝が行われた27日について「中国の卓球ファンにとって、この日は本当に残念な一日だった。中国卓球は男女シングルスとも誰も決勝に進出できなかったのだ」と自国勢の低迷に嘆息。その上で大藤の躍進について「決勝で見せた実力は中国の主力選手とも渡り合えるものだった」と称し「中国女子卓球にはこれでまた競争相手が加わった。コーチ陣はしっかりと準備をするべきだろう」と報じている。
(THE ANSWER編集部)