スポニチ

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 明治安田J2リーグは8試合が行われ、清水はアウェーで栃木を1―0で下し、3年ぶりのJ1復帰を決めた。首位に浮上し、2試合を残して2位以内を確定させた。横浜FCはホームで岡山に2―4で敗れ2位に後退。J1復帰は次節以降に持ち越しとなった。18位の栃木と19位の鹿児島は18位以下が確定してJ3降格が決まった。

 成長した清水がJ1切符をつかんだ。後半5分に先制しながら、同38分にチーム最多得点のFW北川が乱暴なプレーで退場した。よぎったのは昨年の悪夢だ。勝てば自力で昇格を決められる最終節で引き分けてまさかの4位転落。昇格プレーオフ決勝では先制しながら終了間際に相手にPKを与えて追いつかれ、昇格を逃した。

 だが、1年を戦い抜き、たくましくなった。1人少ない状況の中、チーム全員が体を張ったプレーで虎の子の1点を死守。決勝点を決めたDF住吉は「去年は1点で悔しい思いを味わった。今回は1点を守って昇格を決めたのは本当にうれしい」と破顔した。

 J1昇格を決めたことで、クラブは来季も秋葉監督を続投させる方針だ。山室晋也社長は「結果はきっちり出ているので高く評価している」と話した。

 秋葉監督にとっては自身初のJ1挑戦となる。「来年どこで戦うかを考えたら、さらに上のレベルになることが必要」と抱負。「2位フィニッシュするつもりはない。あと2試合しっかり戦いたい」とJ2優勝を見据えた。