「倒す手段は必ずある」井上尚弥に闘志満々 無敗の挑戦者グッドマンが見据える“勝ち筋”「イノウエは強い。だからこっちの土俵に巻き込む」

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井上戦が正式に決まったグッドマン。今年5月の東京ドームでの初対峙から彼は燃えている。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 念願のメガマッチに挑むチャレンジャーの鼻息は荒い。去る10月24日に、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦が正式に決まったIBF&WBO同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)だ。

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 グッドマンから見て下馬評は高くはない。相手は史上初の2階級での4団体統一を果たし、各国メディアのパウンド・フォー・パウンドで1位になっている“モンスター”だ。19戦無敗のキャリアを築く26歳と言えど、地力の差はある。

 ただ、そうした世間の目を当人は重々に理解している。10月24日の記者会見後に母国のポッドキャスト番組『The Punch Podcast』に出演したグッドマンは、「相手が大物であろうと俺は自分のやることは変えない。自分の得意不得意は理解しているし、ひたすらに長所を伸ばして戦うつもりだ」と断言。「イノウエは強い。だからこっちの土俵ってものに巻き込む必要があると思っている」と語った。

「彼との試合が一筋縄ではいかないものなのは分かってる。でも、勝てると思うから挑むんだ。俺は自分の成長と価値を上げるために強敵と戦い続けてきた。そうやって自分のやりたいことを叶えてきたんだ」

 己の声価を高めるために井上に挑む。そんな確固たる決意を口にするグッドマンは、番組MCから「イノウエに勝つための道筋は見えているか」と問われ、「倒す手段は必ずあると思っている」と豪語する。

「どんな選手も人間ではあるんだ。倒す方法は何かしらあるよ。イノウエは素晴らしい選手だ。それは間違いない。でも、あくまで“人間”だ。それを俺は12月24日に証明する」

 さらに「イノウエは本当に凄い選手だから蔑むつもりはない。でも、彼に限らず俺のスタイルは誰にとってもやりづらいはずだ」と強調するグッドマン。不気味に笑う26歳は、果たしてクリスマスイブの列島でどのような戦いを見せるのか。井上を前に逃げ腰の戦いだけは勘弁だが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]