“MVP対決”を前に大谷翔平、ジャッジのライバル比較論が過熱「純粋な才能ではオオタニ」「打者はジャッジ以外の選択肢は難しい」

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大谷とジャッジの出来が勝敗に大きく影響を与えそうだ(C)Getty images

 2024年のMLBシーズンを締めくくる、ワールドシリーズが開幕を迎える。ドジャースとヤンキースという、球界屈指のスター軍団が43年ぶりに世界の頂点を争う。

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 シリーズのカード決定以降、話題の中心となってきたのは、やはり両チームの主砲・大谷翔平とアーロン・ジャッジだ。ともに、レギュラーシーズンの成績により、それぞれ3度目となるMVP選出が有力視されており、今回のワールドシリーズでもチームを勝利に導く活躍が期待されている。

 そして過去数シーズンにわたってMLB史にも残るパフォーマンスを披露している両雄は、さまざまな場面においてライバルとして扱われてきたことも間違いない。もちろん、王者を決める戦いを前にしても、大谷、ジャッジ、両選手の実力を測る議論はより熱を帯びている。

 米メディア『Sporting News』は現地時間10月24日(日本時間25日)、独自の見解によりそれぞれのキャリアや現時点でのポテンシャルを比較する特集記事を配信した。

 その中で同メディアは、「オオタニは本塁打と盗塁の“50-50”を達成した」「総合的な成績ではジャッジが上」などと、今季の大谷、ジャッジのスタッツなどに触れながら、「純粋な才能という観点では、オオタニが今地球上で最も才能ある野球選手でないとは言い難いだろう。彼は来季マウンドに復帰する予定であり、過去4年間の打撃成績でもジャッジに肉薄している」として、プレーヤーとしてのスキルの高さを評した。

 また、ジャッジについても、「キャリアWARでは、オオタニを上回っている。オオタニがスラッガーとして本領を発揮するまでに時間がかかったのに対し、ジャッジはすでに8年間も圧倒的な成績を残してきた」と指摘。さらに、「ジャッジの2回のベストシーズンはOPS+の観点でもオオタニのベストシーズンを上回っている。純粋な打者を選ぶのであれば、ジャッジ以外の選択肢は難しい」と分析し、トータルでの打撃能力で「日本人スター」を超えると説いている。

 その上で同メディアは、「ワールドシリーズはどちらが優れているかを決定づけるものではないが、2025年シーズン開幕時点でリングを手にしているのは1人だけだ。そのため、個々の成績以上に、この栄光が彼らにとって重要な意味を持つだろう」と強調している。

 まさしく、両者はこれまで名を刻んで来た打撃タイトルやシーズンMVPとは異なる、さらなる栄誉を懸け争うことになる。大谷、ジャッジにとって初めてのワールドシリーズ、果たして“世界一”という称号はどちらが手にするだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]