大谷翔平がジャッジに向けた「感謝」 初のWS前に比較論が尽きぬライバルを称える「この時代にヤンキースでプレーしているのは…」

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メディアデーで大勢の記者に囲まれた大谷。(C)Getty Images

 ヤンキースとドジャース。この東西の名門による今ワールドシリーズはかつてないほどの盛り上がりを見せている。日本では地上波での全試合生中継という異例の決定が下され、お茶の間では「究極の対決だ」という声も絶えない。

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 そんな至極のマッチアップにあって小さくない注目を集めるのが、アーロン・ジャッジと大谷翔平だ。互いにチームの「顔」と言えるスラッガーであり、その活躍がシリーズの行方を左右すると言っても過言ではない。

 ゆえに二人が互いをどう思っているのかは日米両メディアでも高い関心を集めた。現地時間10月24日に行われたメディアデーに姿を見せたジャッジと大谷には、さまざまな質問が飛び交う中で、双方への想いを問われる場面が幾度かあった。

 共に相手を挑発するような言動はない。そこにあるのはリスペクトだ。

 まず、「(大谷は)今シーズンは投手をしていないけれど、それでも彼は野球界最高の選手。彼を見るのは楽しい」と語るのはジャッジだ。32歳の怪物スラッガーは、昨シーズンにアメリカン・リーグのMVPを争ったライバルへの畏敬の念を口にした。

「僕は野球ファンでもあるから今シーズンもオオタニのプレーはずっと見ていた。そしたら彼は誰も成し遂げていないシーズン50本塁打、50盗塁を達成した。本当に前代未聞だよ。このシリーズでも彼が何をするのか楽しみだし、楽しいマッチアップになる」

 一方、初のポストシーズンを謳歌する偉才は、ジャッジへの「感謝」を口にした。

「僕が言わなくても素晴らしい選手だというのは、皆さん分かると思う。歴代でもトップに入る選手が、この時代にヤンキースという球団でプレーしているのは、野球選手、野球ファンにとっても特別なことだと思う。野球をプレーしてもらっているのをいちファンとして感謝したい。時代を代表している選手と一緒にフィールドでプレーできることに感謝したいと思います」

 ジャッジとは世間で何かと比較されてきた。そのスターとしての重圧を理解するからこそ、大谷はあえて「感謝」を口にしたのかもしれない。

 お互いの活躍によって刺激を得てきた怪物と偉才が、ワールドシリーズという頂上決戦でいかなるパフォーマンスを見せるか。ふたりの一挙手一投足には文字通り世界中の熱視線が注がれている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]