今大会でW杯メンバー入りを目指す葛西

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 「ノルディックスキー・ジャンプ・全日本選手権」(17日、白馬ジャンプ競技場)

 男子予選が行われ、葛西紀明(土屋ホーム)は予選27位で、18日の本戦に進んだ。今大会の目標は、20日のラージヒルで優勝し、W杯のメンバー入りを果たすこと。すでに出場権を得ている選手を除いて上位に入った場合でも、全日本スキー連盟(SAJ)の判断で出場できる可能がある。「全日本は(代表選手を含め)みんな出場する。自分が今どれだけのレベルに上がっているかを見たい。夏の調子を見ると、いい感じ。風次第ですかね」と、20日を見据えた。

 葛西は、23−24年シーズンのW杯個人第19戦(札幌)で30位に入り、4季ぶりに海外で行われるW杯に復帰。海外の選手と戦うことで、世界の舞台で戦いたい気持ちはより強くなったという。

 26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までは、約1年半。今夏のパリ五輪では柔道や、レスリングを観戦し「自分もどうやってメダルを取ったらいいのかなとか、取ったらどういう風に泣けるのかなと、見ていた」と五輪の舞台に立つイメージもふくらませ、闘志を高めてきた。

 まずはW杯のメンバー入りがかかる20日のラージヒルへ向けて、52歳のレジェンドは「ワールドカップ(メンバーの)定位置を取りたい。52歳の葛西が飛ぶとなると盛り上がる。全世界を盛り上げていきたい。W杯メンバーをつかんでこそ五輪の目標が見えてくる」と意気込んだ。