緊縛強盗どう備えれば?「目立つ防犯・攻める防犯」防犯カメラ付きドアホンや録音可能な電話も

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連日、関東で起きている緊縛事件。
16日に千葉で発生したケースでは母親と娘が寝ていたところを縛られ、暴力を振るわれたうえ、金品を奪われました。

寝ている間も安心できない状況に私たちはどう備えればいいのか。

17日のテーマは「緊縛“強盗”事件、対策どうすれば?」です。

最近、強盗事件のニュースが多いが、それを聞いてどう思うか都内の住宅街で聞いてみると、「怖いなあ…と。対策はしてないんです。マンション頼りで…。(マンションなら大丈夫?)勝手にそう思っちゃってる」「(窓ガラスに)防犯フィルムを貼ってあります。子どもたちを守りたいと思って。今は物騒じゃないですか。(フィルムを貼ったのは)ここ数年だから2〜3年前かな」「すごく怖い。無差別みたいな報道を見ているので、狙われちゃうんじゃないかという怖さはある。(それに対して対策などは?)私の家はセコムとかがあるんですけど、祖母の家だとセコムとか備え付けていない家もある。対策はまだ行き届いていない」などといった声が聞かれました。

さらに、「電話や訪問販売が来たことありますよ!石を売りに来たりして、足をドアに入れちゃうんですよ。引っ張り合って防ぎました」、「『家の屋根がおかしいですよ』と言ってくることがあって、おかしいと思った。近所に聞いたら『ウチもありました』っていう人がいた。狙われてたのかな…といまさら思う。『近くで工事するんで挨拶に来ました』とか」といった気になる話をする人がいました。

こういったことは事件と関係あるんでしょうか。
元埼玉県警捜査一課の佐々木成三さんに聞きました。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん:
高齢者1人暮らしなのか確認するとか、お金があるのかということについて、アポ電、訪問で(リストの)データを上書きしていることがある。狙われやすい家というより、リストに載った家を指示役から指示を受けた実行犯がやってるんだと思う。

佐々木さんによると、強盗犯は事前に下調べをしてから犯行に及ぶため、予兆があるといいます。

件数はについて佐々木さんは、「警察で統計取っていると、令和5年でアポ電、予兆電話と言われるのが、全国で13万件発生。これは警察に統計的に届けられたものだけなので、届けられていない・気づいていないものを踏まえると、100万件起きていてもおかしくない」と話しました。

私たちはどんな対策をすればいいんでしょうか。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん:
狙われたときに、この家が入りやすいのか・入りにくいのかを示すことが大事。

最近の事件を受けて問い合わせがどうなっているのか、警備保障会社にも聞きました。

セコム株式会社コーポレート広報部・竹内昭彦課長:
(Q.問い合わせ件数の変化は?)前月と比べると、(今月は)ホームセキュリティーは約3倍。防犯ガラス・フィルムについては、約4倍問い合わせをいただいている状況。世の中の事件に連動しているような状況。9月末ごろから非常に問い合わせが増えている。

―― 関心が集まっているわけですが、アメリカなんかどうなんですか?

スペシャルキャスター パトリック・ハーラン:
日本と違うのは番犬の多さと、防犯により銃を持っている家庭の多さですね。でも日本と同じように、こういう事件が多いとやっぱり防犯カメラ設置したり、警備会社と契約したり情報収集をしたりする人も多いと思います。

今後は更に別の防犯手段も必要だと佐々木さんは話します。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん:
防犯意識と機械警備ですね。僕は必要な時代になったと思います。素人にもわかるような防犯システム。防犯カメラ付きドアホンや録音できる電話機を取り付けることが、何よりの対策になるのではないか。“目立つ防犯”というか“攻める防犯”。(必要なのは)犯罪者を威嚇できるような防犯。

取材した住宅街では、駅前で市民と警察官が防犯キャンペーンを行っていまして、街全体で防犯意識を高めようともしていました。
今回のように一筋縄ではいかない犯人に対して、守るばかりでもなく攻めていくことも重要かと思いました。