NY時間の終盤に入って為替市場は徐々にドル買いが優勢となっており、ドル円も149.80円近辺まで上昇している。再び節目の150円を試しそうな展開が見られているが、慎重な雰囲気もうかがえる。FRBが利下げサイクルを開始し、日銀は逆に利上げに着手し始める中で、実際に以前のように160円を超えて上昇すると見ている向きは少ない。そのような中で、そろそろ投資家が今回のリバウンド相場に慎重になって来てもおかしくはないのかもしれない。

 150円を巡って明日以降の展開が注目されるところではあるが、明日は米小売売上高と米新規失業保険申請件数が発表され注目される。米新規失業保険申請件数については25.7万件と、ハリケーン「へリーン」の影響も反映され高い数字が出た前回と同水準が見込まれている。今回もハリケーン「ミルトン」とボーイングのストライキの影響がどの程度出るか注目のようだ。

 一方、小売売上高については前回よりも強めの数字が見込まれている。FRBの緩やかなペースでの利下げを裏付けるような内容になるか注目される。

*米小売売上高(9月)21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 0.1% 前回 0.1%(自動車除くコア・前月比)

*新規失業保険申請件数(10/06 - 10/12)21:30
予想 25.7万件 前回 25.8万件

USD/JPY 149.78 EUR/JPY 162.69
GBP/JPY 194.67 AUD/JPY 99.86

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美