メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦、6回一死満塁で右前2点適時打を放ったエドマン(14日)=Jayne Kamin−Oncea−Imagn Images

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 14日(日本時間15日)に行われた米大リーグのナ・リーグ優勝決定シリーズでドジャース(西地区1位)はメッツ(東地区3位)に3−7で敗れ、対戦成績を1勝1敗とした。

 投手陣が本塁打2本を含む10安打と打ち込まれる一方、打線はわずか5安打に封じられたドジャースにあって、3安打と気を吐いたのがエドマン。ポストシーズン、地味だがしっかりと役割を果たす名脇役だ。(デジタル編集部)

 6番遊撃で先発したエドマンは二回の第1打席では中前にチーム初ヒットを放つと六回一死満塁で回ってきた第3打席では一塁手のミットをかすめ、右前に抜ける2点適時打。八回にも中前打を放ち、この試合3安打の「猛打賞」とした。

 韓国出身の母親を持つ米国人。2019年にカージナルスでメジャーデビューし、今季途中に、ドジャースに移籍した29歳だ。2023年のWBCには韓国代表に選ばれ、二塁手で出場した。

 このポストシーズンは好調だ。打率はこの日の3安打で3割3分3厘に跳ね上がり、チームトップ。足も速く3盗塁を決めていて、これはポストシーズンの全チーム中、最多だ。さらに、守備は内外野ともこなすユーティリティープレーヤーで、ポストシーズンでも当初は中堅を務め、遊撃のロハスが故障離脱した地区シリーズ第3戦以降は、遊撃手として、堅守を見せている。さらに、バントも2つ決めて得点を演出。激戦を繰り広げるチームをしっかりと支えている。

 打順が8、9番に入った際はバントを決めて、得点圏に走者を置いて大谷翔平に回すなどつなぎ役を務め、地区シリーズ第4戦とこの日のように6番に座るとポイントゲッターとして打点を稼ぐ――。身長1メートル78、体重87キロの小柄なエドマンの存在感が、大きくなっている。