[東京 15日 ロイター] - 富士ソフトは15日、米投資ファンドのベインキャピタルが11日に同社に対して法的拘束力のある買収案を提示したことを受け、「非公開化の実現可能性、企業価値・株主利益向上の観点から真摯に検討する」とのコメントを発表した。

決定事項があれば速やかに公表する。同業の米KKRが実施中のTOBへの賛同意見を変更する可能性もあるとした。

ベインの公開買い付け(TOB)価格は1株9450円。

富士ソフトは、ベインとの間でTOBの条件について事前協議は行っていないと説明した。

KKRによるTOB価格8800円を7.3%上回る。富士ソフトの賛同を条件に、10月下旬をめどにTOBを開始する。上限、下限とも設定していない。

富士ソフトを巡っては、KKRが9月5日にTOBを開始。富士ソフトは賛同を表明しているが、以前から非公開化を提案していたベインも10月に法的拘束力のある案を提出するとしていた。