ルヴァン杯準決勝第2戦で先制点を挙げた小見。6月16日の鹿島戦以来、約4か月ぶりのゴールだ。(C)SOCCER DIGEST

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 10月13日、アルビレックス新潟はルヴァンカップ準決勝の第2戦で川崎フロンターレと敵地で対戦。第1戦は4−1と圧勝している新潟は、第2戦も2−0で勝利。2戦合計6−1とし、クラブ初の決勝進出を決めた。

 3点のアドバンテージを持って臨んだアウェーゲームは、優位な立場である一方、先制を許せば相手の勢いに飲まれかねないが、先にスコアボードを動かしたのは新潟だった。31分、4−2−3−1の左サイドハーフで先発した小見洋太がボックス内で最終ラインの背後を取ると、長谷川元希からのスルーパスを右足で押し込んだ。

 試合後、小見が自身の得点を喜んだ。

「相手はポゼッションの力のあるチームなので、前から制限しにいこうという意識を強く持っていました。得点シーンも、上手く前で引っかけることができて、元希君が相手の逆を突くパスを出してくれた。キーパーとの距離は近かったですが、相手に当てないように気をつけてシュートを狙いました」
【動画】小見洋太の貴重な先制ゴール!
 4日前の第1戦で左サイドハーフの一番手である谷口海斗が負傷交代。その代役に、怪我もあってここまで思うように出番がなかった小見が抜擢された。

 見事に期待に応えてみせた背番号16は、「まだまだ自分の持っている力を出し切れていない部分もあります」と話す一方で、「コンディションも、メンタル面も、一つひとつ焦ることなく、自分らしさを積み上げていきたい。今日の1点を自信につなげて、次の結果を呼び寄せたい」とさらなる活躍を誓う。

 小見の先制弾でリードを奪った新潟は、81分に太田修介が追加点を挙げ、勝利を決定づけた。11月2日に国立競技場で行なわれる決勝の相手は名古屋グランパス。タイトルがかかる大一番で、坊主頭がトレードマークの22歳アタッカーは再び、目に見える結果でチームに歓喜をもたらすことができるか。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)