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映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、前作『ジョーカー』(2019)から2年後の物語だ。主人公のアーサー・フレックはアーカム州立病院に収監されているが、アーサーをとりまく社会の様子は変化している。トッド・フィリップス監督は、劇中で直接的に描かれない“変化”の一部を、実際に撮影しようと考えていたそうだ。

この記事には、映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のネタバレが含まれています。

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© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved ジョーカー/アーサー・フレックのテレビ映画

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の劇中でたびたび語られるのが、ジョーカー/アーサー・フレックが2年前に起こした事件をもとにしたテレビ映画だ。獄中にいながらジョーカー/アーサーはカリスマ的な存在となっているが、その人気とイメージに少なからず影響を及ぼしたのが、そのテレビ映画だったのだろう。しかし、その作品が面白かったのかはアーサーにはわからない。

米によると、監督・脚本のトッド・フィリップスは、劇中のテレビ映画の予告編を「ある時期は撮影しようと考えていた」という。劇中でアーサー役を演じたのは、前作でロバート・デ・ニーロ演じるマレー・フランクリンのトークショーに出演していた俳優のイーサン・チェイスという設定。前作では、チェイス役を『ビートルジュース ビートルジュース』にも出演しているジャスティン・セローがノンクレジットで演じていた。

どうやらフィリップス監督は、テレビ映画の予告編を撮影するためにセローとも話し合いをしていたとのこと。しかしながら、「時間切れ」のためにこの計画は叶わなかった。スケジュールの都合上、この作品はせりふでのみ語られることとなったのだ。

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イーサン・チェイスが主演したテレビ映画を、レディー・ガガ演じるリーは褒め称えるが、その他の人々は厳しく評する。自分を題材にした映画は面白かったのか、それとも──。そのときアーサーは、自分を愛しているというリーの言葉を信じる。しかし実際のところ、彼女の言葉はジョーカー/アーサーを惹きつけるための嘘だったのかもしれない。

ちなみに「イーサン・チェイス」という名前は、フィリップス監督が手がけた『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』(2010)でザック・ガリフィアナキスが演じた俳優志望の男の本名。じつはさりげないイースターエッグでもあったのだ。

映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)より公開中。

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