地区シリーズ第5戦に先発して5回を投げ終え、大谷(右)に迎えられる山本(提供・共同通信社)

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 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2−0パドレス」(11日、ロサンゼルス)

 ドジャースが山本由伸投手の5回無失点の好投で地区シリーズを突破。降板後、ベンチで大谷翔平選手が見せたあるシーンが感動を呼んだ。

 五回を投げ終え、ベンチに戻ってきた山本。まずロバーツ監督とハグをかわし、たたえられた。そしてベンチを進むと大谷の姿が。山本の頭を右手で「ワシャワシャ」としてたたえると、山本も満面の笑みを浮かべた。この場面がファンの感動を呼んだ。

 「大谷翔平に頭ワシャワシャされる山本由伸エモすぎる」「大谷が山本の頭ぽんぽんしてるのええなぁ」「山本がロバーツ監督や大谷サンとハグしたりワシャワシャ頭撫でられてるの見て泣きそうになった…」「かなり印象的」「デコピンと一緒?」と多くの反響の声が集まり、ピッチングニンジャとして知られるMLBアナリストのロブ・フリードマン氏もそのシーンをアップした。

 シャンパンファイトで「圧倒的な投球だった」とたたえた大谷。ダルビッシュとの投げ合いとなった中、立ち上がりを三者凡退に仕留めた。1点リードの三回には1死一、二塁で今シリーズ4本塁打のタティスを打席に迎えたが、カウント3−1からアウトローのスライダーを引っかけさせて三ゴロ併殺打に仕留めた。

 勝負を分けた大きなシーンにマウンドを降りる際には絶叫。勢いに乗った山本は四回、五回と三者凡退に仕留めて先発の役割を十分に果たし、ポストシーズン初勝利を手にした。今後のリーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズを見据えても、山本の好投はドジャースにとっても大きなプラス要素だ。

 メッツと戦うリーグ優勝決定シリーズでは、敵地・ニューヨークでの先発が濃厚となる山本。「チームメートが信じてるからと言ってくれて」と第1戦のKO劇から復活の要因を語っていた。シャンパンファイトでもチームメートから美酒を浴びせられ、最高の笑みを浮かべていた右腕。メジャー1年目でつかんだ舞台はまだまだ終わらない。