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 ◇セCSファーストS第1戦 DeNA3−1阪神(2024年10月12日 甲子園)

 快晴の甲子園に快音を響かせたのはDeNAの「デスターシャコンビ」だ。2番・牧、3番・佐野が、ともに3安打。2度の得点機を演出し、CSファイナルS進出に王手をかける立役者になった。

 「1打席目で安打が出て、勢いで打席に立てた。2打席目も初球で捉えることができました!」

 そう振り返ったのは佐野だ。3回先頭・牧の中前打に続き、初球のフォークを左翼線二塁打し無死二、三塁。1死満塁から桑原の遊ゴロ併殺崩れでの先制点につながった。7回も1死から牧が二塁打し、佐野も左前打。続くオースティンの右中間二塁打でそろって生還し、貴重な追加点も生み出した。ファーストSで敗退した昨年は「右有鉤(ゆうこう)骨骨折」で欠場し、悔しさを味わっていた佐野は「喜びを打席で表現できた」と胸を張った。

 甲子園でのCSは雨中の「泥んこ試合」で話題となった17年ファーストS以来。佐野は当時新人でフェニックス・リーグに参加しており経験していないが「甲子園で良い形で勝てたのは大きい」と振り返った。ファイナルS進出になれば、その17年以来7年ぶり。三浦監督は「勝ち切れたのは大きい。序盤もいい攻撃ができた」と自慢の打線を称えた。

 CSファーストS初戦の連敗も4でストップ。新旧主将での活躍に牧は「毎年、CSは雰囲気が違うけど明日も同じ形でやれれば」と連勝での突破に目を向けた。「明日もイメージを持って打席に立ちたい」と佐野。3位からの下克上へ、勢いに乗った。(大木 穂高)

 ▼DeNA・オースティン(1―0の7回1死一、三塁から右中間を破る2点二塁打)強い打球を打って2人を還そうと思った。実行できて良かった。大きな一勝になった。