走塁練習をする前川(撮影・田中太一)

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 勝って、打って、1軍完走だ。阪神の前川右京外野手(21)が2日、甲子園での全体練習に参加し、「勝って終わりたい」と最高の結果でレギュラーシーズンを締めることを誓った。

 目標とする初の1軍完走も目前だ。「(完走は)自信にしていいのと、課題はたくさんあったので。そこは本当にやらないといけない」。3年目の今季は115試合に出場し、打率・266、4本塁打、42打点。勝負強い打撃と気迫のこもった守備で存在感を示し、手応えと課題を残した。

 チャンスを逃さないためにアクシデントも乗り越えた。8月24日の広島戦(マツダ)で右足のすね付近に死球を受け、その後の3試合を欠場。「死球もありましたけど、あそこで踏ん張れたのが要因かなと。あまり状態もよくなかったんで。2軍かなと思ったんですけど、踏ん張れた」と、離脱を防ぎ、短期間で試合に復帰した。

 残り1試合。現在、16打席無安打中だが、ポストシーズンへ向けていい感触をつかんで終えたい。「明日やって、そこから1週間きちんと勝負できるような状態に持っていけたらなと思います」と前川。最後まで全力で駆け抜ける。