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栃木市に災害時に身を寄せる避難スペースを併設した就労支援施設が完成し28日、開所式が行われました。

栃木市藤岡町赤麻の渡良瀬川近くに完成した障がいがある人の就労支援施設「ファームベースわたらせ」です。市内で就労や共同生活の支援施設を運営する社会福祉法人天成会が開設しました。利用者の定員は25人でおよそ3千平方メートルのハウスではイチゴのとちあいかが生産、販売され、一部はジェラートに加工します。地面より高い位置に棚を組み車いすの人でも作業をしやすくしたほか温度管理や換気を自動で行う最新の設備を使っておよそ1万5千株の苗を育てます。

一方、この地域では5年前の東日本台風の際、避難所となった隣の市の施設で停電と断水がありました。そのため、就労支援施設内に災害時に避難所となる部屋を確保、自家発電設備を設けて建物の基礎を1メートルかさ上げしました。

施設の開所式には、栃木市の大川秀子市長などおよそ80人が出席し、福祉と防災の2つの機能を持った新たな拠点の完成を祝いました。