グアム旅を満喫した(左から)松下奈緒、神田正輝、勝俣州和(C)ABCテレビ

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俳優神田正輝(73)が28日、27年半にわたり携わってきたテレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」(土曜午前8時)の最終出演を迎えた。この日は「グアムSP 神田正輝卒業の旅へ」と題したロケへ。松下奈緒、勝俣州和とグアムを旅した映像が中心となった。

ロケVTRの最後には、松下奈緒、勝俣州和の同行した仲間から、番組への思いを聞かれ、初代MCの草野仁から番組を受け継いだ当時の思いに触れた。

「草野さんが一生懸命ちゃんとやってきたのを、どうしたらいいかって。草野さんに絶対かなわない。もう壊すしかない」

兼高かおるの旅番組を見て育ったという神田は、「旅」という軸は大切にしつつも、ダジャレをまじえるなどし、個性を番組になじませていく術を考えたという。

VTRでは途中、神田が涙ぐむ場面もあったが、勝俣からあらためて「神田さんにとって、旅サラダってどんな存在でしたか」と聞かれると、笑みを携え言葉を返していった。

「おもしろかった。みんなにありがとう」

そして「(卒業は)悲しいことじゃないのよ。俺、見てて文句言いにいくから。気を引き締めてやれよ」と、松下らにハッパをかけた。

スタジオに放送が戻ると、笑顔の神田は「こんな話聞き出そうって」と照れながら述懐。番組レギュラーのABCテレビ大仁田美咲アナウンサーに、ユナイテッド航空の告知を「で、実咲、ゆっておかないてっど?」とダジャレをまじえて促して、場をさらに和ませた。

放送のエンディングでは、松下が「この時間がやってきてしまいました。ありがとうございました」と言い、神田に花束を贈呈。受け取った神田が、最後のメッセージを送った。

「一生懸命やったことは、この番組で1回もない。その日、その日で夢中になってやってきた。今度(草野、自身に続く)3代目、好きにしたらいい。自分たちの番組をやってください。僕の番組じゃない」

27年半、従事してきた番組だけに、スタッフも入れ替わったが、変わらぬ関係性を継続してくれた制作のABCテレビにも「ほんとに幸せでした。みんな亡くなったり、僕を置いてえらくなっちゃって。安心して譲れます」と感謝して、にっこり。最後は「また来週も!」と笑顔で手を振っていた。