初先発で奮闘した遠藤。(C)Getty Images

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 9月25日に行なわれたカラバオカップの3回戦で、遠藤航が所属するリバプールはウェストハムをホームに迎え、5−1の大勝を飾った。

 アルネ・スロット監督の下で序列が低下し、ほとんど出番を与えられていなかった遠藤は、今シーズン初めてスタメン出場。クリアミスで味方にボールを当てて、オウンゴールを誘発してしまうアクシデントがあったものの、強度の高い守備と的確な繋ぎで攻守に奮戦した。
【動画】遠藤航のクリアミスが誘発した痛恨のオウンゴール
 現地での評価も上々だ。リバプールの専門サイト『Football Addict』は「スロット監督は日本代表キャプテンを気に入らず、試合に出場させる時間はあまり与えないのは明らかだった」とし、こう伝えている。

「しかし、8月のブレントフォード戦で監督が試合終了間際にエンドウを投入してから、状況は少しずつ好転し始めた。エンドウは土曜日のボーンマス戦の試合メンバーから外されたが、水曜日のウェストハム戦では先発メンバーに華々しく復帰した」
 
 同メディアは、「衝撃を受けたのは、カーティス・ジョーンズと並んで2人の中盤でエンドウがいかに落ち着いていたかということだった。結局のところ、ピーター・クラウチが昨シーズン、エンドウを『信じられない』と評したのには理由があるのだ」と称賛。こんなスタッツを紹介している。

「エンドウはボール保持が非常に優れており、47本のパスのうち44本を成功させ、チャンスも1回作り出した。また、この試合唯一のタックルに成功し、ブロック1回、クリア1回、インターセプト2回を記録した。デユエルに関しては、スロットが重視するデュエルに関しては、ややまちまちだった。しかし、12回のうち5回勝ったのは悪くない割合であり、エンドウが果敢に攻めることを恐れていないことを示している」

 記事は「ワタルがすぐにライアン・フラーフェンベルフやアレクシス・マカリステルのような選手たちと先発の座を争うことはないかもしれない。しかし、彼は印象的なプレーを見せ、スロット監督が彼をこんなに早く見限ったのは完全に間違いだったとを証明した」と締め括っている。

 ここからプレータイムが増えていくか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部