【ニューヨーク時事】米共和党の大統領候補、トランプ前大統領が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は26日、大株主の投資会社がTMTG株を大量売却したと明らかにした。

 米ブルームバーグ通信によると、売却額は少なくとも8800万ドル(約127億円)。

 売却したのは、TMTGの共同創業者が運営するユナイテッド・アトランティック・ベンチャーズ。TMTGは今年3月に米ナスダック市場に上場したが、今月中旬に売却制限が解除されたことで、保有分の大半を手放した。

 今月行われたトランプ氏と民主党の大統領候補であるハリス副大統領によるテレビ討論会で、トランプ氏の劣勢が伝わった後、TMTG株は急落。上場当時の時価総額は約80億ドルもあったが、最近は大きく落ち込んでいる。

 TMTG株の6割を保有するトランプ氏は選挙資金を捻出するため株売却に踏み切るとの観測がくすぶっていたが、否定的な考えを表明している。