とちぎテレビ

子どもの難病の早期発見につなげるための検査費用に充ててもらおうと、医療関係者らでつくる団体が9月26日、県保健衛生事業団に寄付金を贈りました。

子どもの医療や福祉を支援する医療関係者などの団体「とちぎ子ども医療支援プロジェクト」が「新生児スクリーニング」の新たな検査項目に活用してもらおうと、500万円を寄付しました。

「とちぎ子ども医療支援プロジェクト」の山形崇倫代表理事から、栃木県保健衛生事業団の渡邉慶理事長に目録が手渡されました。

「新生児スクリーニング」とは赤ちゃんの先天性の疾患を早期に発見し、治療するための検査で現在、全国的には20の疾患の検査を公費負担で受けることができます。さらに栃木県では全国に先駆けて脊髄性筋萎縮症と原発性免疫不全症の検査も公費で負担しています。

そして、栃木県保健衛生事業団の自主事業として10月から2024年4月までライソゾーム病(ポンぺ病、ムコ多糖症など)、副腎白質ジストロフィーといった5つの疾患の検査も、無料で受けることができるようになります。

今回の寄付はこの5つの疾患の検査で使われる試薬や消耗品の費用に充てられます。

とちぎ子ども医療支援プロジェクトや県の小児科医会などは5つの疾患の検査についても県に公費負担を求めています。