とちぎテレビ

任期満了に伴い11月17日に投開票が行われる宇都宮市長選挙に元県職員の上田憲一氏87歳が26日、立候補を正式に表明しました。

上田氏は宇都宮大学農学部を卒業し神奈川県と栃木県の職員を経て現在は、「宇都宮市のLRTに反対し公共交通を考える会」の代表を務めています。

宇都宮市のLRT事業に対して上田氏は「宇都宮市は『路線バスの街』」だとして「LRTありきではなく路線バスや道路整備を優先させるべき」としています。そのうえで「計画されている駅の西側への延伸に絶対反対。延伸に反対する候補者なしで選挙が行われるのは見過ごせない」と立候補の理由を明かしました。ただし、すでに運行が開始された東側の区間については早期の廃線は考えず将来の動向を見ながら判断するとしています。

また87歳という年齢に対し健康面の不安や任期が務まるかとの質問に「心配ないとは言わないが元気。何期も続ける考えはない」と述べました。

宇都宮市長選挙にはこれまでに6期目を目指す現職の佐藤栄一氏と宇都宮市出身で元茨城県つくば市の副市長毛塚幹人氏も立候補を表明していて上田氏が3人目となります。佐藤氏と毛塚氏の2人はいずれもLRTの西側延伸に賛成の立場です。

宇都宮市長選挙は11月10日に告示され17日に投開票が行われます。