【ロンドン、ニューヨーク時事】26日の国際石油市場では、石油輸出国機構(OPEC)盟主のサウジアラビアが増産を計画しているとの報道を受け、原油価格の代表的指標である米国産WTI先物が急落した。

 WTIは米東部時間午前9時46分現在、前日終値比2.72ドル(3.9%)安の1バレル=66.97ドルと、約2週間ぶりの安値を付けた。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は26日、世界的に原油価格が低迷する中、サウジが1バレル=100ドルの非公式な価格目標を放棄し、12月からの増産に向けた準備を進めていると報道。増産で需給が一段と緩むとの見方から、市場では原油先物を売る動きが広がった。