[9.25 ELリーグフェーズ第1節 ニース 1-1 ソシエダ]

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)は25日、リーグフェーズ開幕節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダ(スペイン)はニース(フランス)と1-1で引き分けた。ベンチスタートとなった久保は今季の公式戦で初めて出番がなかった。チームはラ・リーガで不調が続く中、28日の次節・バレンシア戦に向けて温存されたとみられる。

 ソシエダはここまでラ・リーガ7試合で1勝2分4敗にとどまり、不調を脱却すべく臨んだEL初陣。ラ・リーガ前節バジャドリー戦ではこれまでの4-3-3ではなく、4-3-1-2のシステムで0-0のドローに終わっていたが、この日は5-3-2の布陣で臨んだ。久保は17日のマジョルカ戦(●0-1)以来、公式戦2試合ぶりのベンチスタートとなった。

 ソシエダは新布陣が奏功してか、立ち上がりから安定したビルドアップを展開。そうして迎えた前半18分、左サイド起点の攻撃から負傷明けのMFブライス・メンデスが内側につなぐと、2トップの一角で起用されていたFWアンデル・バレネチェアがペナルティエリア外から右足一閃。強烈なシュートをゴール右隅に突き刺し、先制に成功した。

 ところがソシエダはその後、ニースの圧力に押されて5バックが自陣に引く時間帯が増え、前半45分に波状攻撃からMFパブロ・ロサリオに決められて失点。後半7分にはCKの守備でDFダンテのユニフォームを引っ張ったDFジョン・パチェコのファウルが認められ、PKを与えた。だが、FWエバン・ゲサンドのPKはGKアレックス・レミロがセーブ。なんとか逆転のピンチは免れた。

 ソシエダは後半15分、両ウイングバックとバレネチェアを揃って下げ、DFハビ・ロペス、DFジョン・アランブル、FWシェラルド・ベッカーを投入。その後も交代選手を次々に送り込む中、久保の出番はなく、そのまま1-1でタイムアップを迎えた。