テレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『終りに見た街』(9月21日21:00〜)の会見が20日に都内で行われ、大泉洋が登場した。

大泉洋


戦争体験者の一人として厳しい体験を次世代に伝えることをテーマに脚本執筆され、過去に2度ドラマ化された山田太一氏原作の『終りに見た街』が、約20年の時を経て3度目となるドラマ化。主演・大泉洋×脚本・宮藤官九郎のタッグで令和によみがえる。

○大泉洋、大学生の就活の悩みに直接回答 自身の就活時代も振り返る

今回の会見には、約30人の大学生・大学院生が参加。大泉に直接質問をぶつけるコーナーも行われた。映画について学んでいるという学生が指名されると、大泉は立ち上がって「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と一礼し、笑いを誘う。「確実にお世話になりそうじゃないですか! こういう人をいちばん大事にしないといけない! いま偉いプロデューサーは大体辞めますから、そこまでへぇこらしなくていいんですよ! 大事なのはこの辺り(の世代)ですから」と大泉節で会場を盛り上げた。

また、就職活動中だという学生から「自分を最大限にアピールするために意識していることを教えてほしい」という相談が寄せられると、大泉は「私はとにかく笑わせたいとしか思ったことない」と回答。続けて「なんでもいいからとにかく笑わせたい。『どうしてそこまでお前が勝負しなきゃいけないんだ! 大泉!』と自分でも思うことあります(笑)」といいつつ、「今後、私がたとえハリウッド映画のオーデイションに行くとしても笑わせにいくんじゃないですかね……スピルバーグも笑わせたい! それで落ちても構わない(笑)。それより『あいつオーディションで1つもおもしろいこと言わなかったな』ってなる方が嫌ですね」と語った。

自身の就職活動時期について聞かれると、「(就活は)してないの。私のときはちょうど氷河期と呼ばれた時代で」と回顧。「どうせ今やったってなかなか就職先ないらしいと言われていたなかで、テレビに出始めていたから、とりあえずはテレビ楽しいと思えるところまではやってもいいかと、就活から逃げやすい時期でした」と振り返りつつ、「これがバブルの頃で超売り手市場だったら、あんな『水曜どうでしょう』なんてとっくにやめていたと思う(笑)」と笑いを誘った。

戦争を描いたドラマの会見ながら、得意のトークで終始会見を盛り上げた大泉。学生から「戦争を描いたドラマを観たあとに、この記者会見のゆるさで心がグチャグチャになって違和感がすごい」と言われると膝から崩れ落ち、「なんだか説教された気分……こんなセットを用意しているテレ朝が悪いんですよ!!」とボヤいていた。













懐かしのおもちゃで遊ぶ大泉洋


監督志望の学生に媚びる大泉洋


中腰で写真撮影に参加する学生を気遣う大泉洋