万里の長城でドローンによるデリバリーサービス始まる―米メディア
中国メディアの観察者網によると、トラベル・ウィークリー・アジアとニューヨーク・ポストはこのほど、中国の万里の長城で始まったドローンによるデリバリーサービスについて伝えた。
トラベル・ウィークリー・アジアの12日付記事は「この古代遺跡沿いには食べ物の屋台がほとんどないため、訪問者は長い間、エネルギーを補給する手段がなかった」とし、中国のフードデリバリー大手「美団(Meituan)」がこの空白を埋めるために参入し、ドローンを使って観光客に革新的なサービスを提供していると伝えた。
記事によると、ある程度の風雨でも飛行可能なドローンは、1回の飛行で重さ2.3キロまでの荷物を運ぶことができる。配達は午前10時から午後4時まで行っている。徒歩で50分かかる場所へ最短5分で届ける。
ニューヨーク・ポストの記事によると、ドローンの配送ルートは、長城の中でも最も人気のある八達嶺長城近くのホテルの屋上から同長城の南城の延長線にある望楼「南九城楼」まで。美団のアプリを通じて注文が入ると、作業員が近くの店舗から商品を受け取ってホテルの屋上に運び、そこで重さを量って梱包(こんぽう)する。オペレーターが注文品をドローンに取り付けると、ドローンは望楼まで飛行し、そこで別の作業員が商品を受け取って顧客に渡す。(翻訳・編集/柳川)