巨人・吉川尚輝【写真:矢口亨】

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初のゴールデングラブ賞へ…二塁手の守備指標12球団1位をマーク

 巨人・吉川尚輝内野手が初のゴールデン・グラブ賞へ向け、“たまらん美技”を次々と披露している。1日の試合終了時点で、守備指標「UZR」は「5.5」をマーク。二塁手では12球団1位を誇っている。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると、吉川尚のUZRは2位の田中幹也内野手(中日)の「3.9」を大きく上回って両リーグ1位。また、守備指標の中で特に際立つのが、守備範囲を表す指標(RngR)で、12球団トップの「2.9」をマークしている。球際に強く、広い守備範囲で多くのアウトをもぎ取っていることがよくわかる。

 貢献度の高さは、守備だけに留まらない。ここまでの全119試合に出場し、打率.271、3本塁打35打点11盗塁。安打数ではリーグ7位の120本を記録している。打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」で「3.1」。これも二塁手1位の数字だ。

 日々美技を連発する吉川に、ファンは「あれ取るんえぐい」「なんで取れるん」「なんでそこにおるねん」と驚きの声を連発。「間違いなく12球団セカンドで1番上手い」「GG賞間違いなし」と初タイトルに期待するコメントもあった。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。