とちぎテレビ

生活や食に困っている人たちに食料などを支援するフードバンク。栃木県内の多くの団体で活動の継続が危機的な状況だとして、広く支援を呼びかけています。

28日に県庁で開かれた会見では、フードバンクの活動をしている県内11の団体が加盟する「県フードバンク連絡協議会」の5人が、今の危機的状況について説明しました。

(県フードバンク連絡協議会 君嶋福芳会長)

「食品の寄贈・寄付金が非常に集まりづらくなっている一方、生活が苦しい人が相当数増えている。(フードバンクの)活動そのものが続けていくことが難しくなってきている」

ここ最近の物価高などの影響で、食べ物の寄付や寄付金などが集まりにくくなっています。また、今はコメ不足の影響もあり、配給する量を減らさざるを得ない状況だということです。

宇都宮市が拠点の「フードバンクうつのみや」では、ことし4月から7月までの食品の受け入れが、去年の同じ時期と比べて6・4トン減っています。またさくら市のフードバンクでも、集まる品目がおよそ2000種から900種と、去年の半分ほどに減っているということです。

(県フードバンク連絡協議会 君嶋福芳会長)

「無理をしない範囲で結構なので、少しでも協力いただければ生活が厳しい人たちを下支えすることができる。支援の輪を広げていただければありがたい」

協議会では、賞味期限が1カ月以上の食品の寄付のほか、企業・団体に対しては様々な理由で破棄してしまう商品の提供やフードドライブ、行政に対しては補助金などの支援などを求めています。