とちぎテレビ

台風10号が日本列島を縦断し、関東地方にも接近する予報のなか、宇都宮市のコメの生産農家では、台風の被害にあう前に収穫しようと29日、稲刈りに追われました。

宇都宮市飯田町で、コシヒカリを生産している安納広さんは、大型のコンバインを息子の康太郎さんと交代しながら、29日朝から20ヘクタールの田んぼで、稲刈り作業に追われていました。

近年は暑さの影響から、安納さんはこれまでより1カ月早い、9月に稲刈りを始めていましたが、台風10号の影響で稲に被害が出るおそれがあることから、できるだけ収穫しようと、本来の刈り取りより数日早く、稲刈りを急きょ行うことにしました。

安納さんによりますと、台風の大雨と強風で稲が倒れてしまうと、倒れた稲はコンバインで刈り取るのが難しくなるうえ、稲穂が水に浸かると品質や味が落ちてしまう心配があるということです。

雨が降り出さないうちに新米を収穫した安納さんは、「天気は自然のことだから仕方がないですが、できるだけ被害が出ないように祈るだけ」と台風の被害を心配していました。