Microsoftは現地時間2024年8月28日、Windows版Excel(以下、Excel)に範囲の端から空の行を削除するTRIMRANGE関数と、TRIMRANGE関数の一般的な分散を簡潔に呼び出す機能を追加すると公式ブログで発表した。ただし、いずれの機能もMicrosoft 365 Insider Programのベータチャネルで展開しているExcel バージョン2409(ビルド18020.2000)以降を対象としており、一般展開の時期は未定である。

TRIMRANGE関数の実行例

以前からExcelは文字列の前後や文字間の余分な空白を削除するTRIM関数を用意してきたが、TRIMRANGEは範囲とトリミング方法を指定してスプレッドシートの活用性を高める関数だ。Microsoftは「動的配列数式の記述や、lambda(ラムダ)関数のパフォーマンス最適化に役立つ」と説明している。

トリム参照機能はTRIMRANGE関数を簡潔に呼び出す機能。たとえば「TRIMRANGE(A1:E10,1,1)」と記述すると、A1セルからE10セルまでの行頭ピリオドを削除できる。こちらもセルを用いた作業のパフォーマンスが向上するとMicrosoftは説明した。すでに公式ヘルプページが公開されているため、本機能に関心をお持ちの方は参照してほしい。

トリム参照機能の実行例