とちぎテレビ

子ども食堂を巡っては資金や場所の確保など運営を安定して続けることに課題がありますが、宇都宮市内では9月から新しい「子ども食堂」の取り組みが始まります。

県内の子ども食堂は、2023年10月の時点で101カ所あり年々増加傾向にあります。

一方で資金や会場、それにボランティアスタッフの確保など運営上の課題も多いのが現状です。

このような中、宇都宮市のNPO法人「栃木県こども応援なないろ」は9月1日から「ドコデモこども食堂」の取り組みを始めます。

これは経済的な支援を必要とする子どもが、クーポンチケットを使って地域の飲食店で無料で食事を食べられるようにする仕組みで、市内に導入されるのは初めてです。

支援の対象となった家庭には、専用のアプリを通じて一世帯当たり毎月3千円分のクーポンが届き、地域の飲食店で利用することができます。

クーポンを利用できるのは支援団体が指定する飲食店で、クーポンにかかる費用は個人や企業からの寄付によってまかなわれています。

そのため飲食店にとっては一般の客と同じく売上げにすることができるため、安定した支援を続けることができるといいます。

また経済的な支援が必要な子どもは、支払いの時にクーポンを提示するだけでよいことから、子ども食堂として利用しているのが一般の客から分かりにくいという利点があるということです。

現在、市内でクーポンを利用できる飲食店は1件のみですが、今後飲食店の種類を増やしていくとしています。