3位「嫌い」、2位「つまらない」…先生が生徒から言われて「最もへこんだコトバ」ランキング
教員のみなさんが、児童・生徒から言われて「最もへこんだ(落ち込んだ)コトバ」にはどのようなものがあるのでしょうか。ジブラルタ生命保険株式会社(東京都千代田区)が、このほど実施した「教員の意識に関する調査2024」のなかで聞いたところ、男女いずれも「説明がわかりにくい・わからない」が最多となりました。また、「教員になって初めての授業参観の日に寝坊した」といった“しくじりエピソード”も寄せられたそうです。
【男女別も…ランキング一覧】児童・生徒から言われて最もへこんだコトバ
調査は、全国の20〜69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)男女2000人(男性1320人、女性680人)を対象として、2024年5月〜6月の期間にインターネットで実施されました。
児童・生徒から言われて「最もへこんだ(落ち込んだ)コトバ」を教えてもらったところ、1位「説明がわかりにくい・わからない」(98人)、2位「面白くない・つまらない」(59人)、3位「嫌い」(54人)、4位「先生はわかっていない・わからない」(45人)、5位「他の先生のほうがよかった」(43人)という結果になりました。
これを男女別にみると、男女とも 1位は「説明がわかりにくい・わからない」(男性72人、女性26人)で、男性回答の2位は「面白くない・つまらない」(39人)、3位は「嫌い」(32人)、女性回答の2位は「嫌い」(22人)、3位は「面白くない・つまらない」(20人)となりました。
また、「説明がわかりにくい・わからない」と言われたときの状況については、「いろいろ説明した授業の終了直後」や「うまく解説ができなかったとき」、「難しい問題のやり方を説明したとき」、「教員1年目で授業がうまくいかなかったとき」といったコメントが寄せられています。
次に、教育現場でやってしまった「しくじりエピソード(失敗エピソード)」を教えてもらったところ、”授業”では「間違ったことを教えてしまいやり直した」「同じ授業を2回してしまった」「教員になって初めての授業参観の日に寝坊した」「授業のクラスを間違えて入った」などのコメントが聞かれました。
また、”普段の業務(授業以外)”では「成績のつけ間違いをした」「配布物を配り忘れた」「大量の印刷ミスをした」「家庭訪問期間中に一軒とばしてしまった」「会議中に寝てしまい、寝言を言ってしまった」「試験問題の採点ミスで、生徒の成績順位がずれた」といった声も。
そのほか、”保護者対応”に関するエピソードでは「保護者懇談会をダブルブッキングしてしまった」「熱い指導をしてしまい保護者からクレームが来た」といったコメントが集まり、”児童・生徒指導”では「感情的に指導してしまった」「確認が不十分な状態で指導した」「生徒の失敗についてフォローできなかった」などの声も目立ちました。
さらに、”児童・生徒との関係・コミュニケーション”に関しては「生徒との距離感を見誤った」「子どもの能力以上のことをさせようとしてしまった」「良かれと思って気にかけすぎた」「家庭内のことまで踏み込んでしまった」「生徒の名前を間違えた」「受け持ちの児童の名前を忘れた」といったコメントもみられました。
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【出典】
▽ジブラルタ生命調べ