神戸の宮代大聖【写真:徳原隆元】

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神戸FW宮代大聖が先制弾で今季9ゴール目

 ヴィッセル神戸は8月25日、J1リーグ第28節でサガン鳥栖と対戦して2-0で完勝した。

 長期離脱から復帰したFW宮代大聖は8戦ぶり先発出場で即ゴール。途中出場した前節に続いて2戦連発でキャリアハイの今季9ゴール目をマークした。今季加入した24歳の“新兵器”が目覚ましい活躍を遂げている。

 鮮やかだった。前半33分、FW武藤嘉紀が逆足で上げた右クロスに直接左足を合わせた。ダイレクトのシュートでネットを揺らして先制。2試合連続ゴールで流れを掴み切った。前半だけで“お役御免”の交代。離脱から復帰後に即覚醒でキャリアハイを記録した。

 この日は左ウイングで先発出場。約2か月の負傷離脱を経て、8試合ぶりにスタメンのピッチに立った。スペースに飛び込んでのゴールに「自分がどこにいたら点を取れるのかというのを常に考えている」と、得点感覚を研ぎ澄ましたからこその一撃だったと振り返った。

 宮代は今季、川崎フロンターレから神戸へ完全移籍。決意の新天地移籍で序盤からゴールを積み重ねた。6月末から負傷はあったが、9得点は武藤に並んでチームトップタイ。2018年にアカデミーから育った川崎でクラブ史上初の高校3年生でのトップ契約を勝ち取り、将来を嘱望されてきた。年代別代表でも牽引してきたプロ7年目の24歳は3位に浮上したチームに欠かせない活躍を見せている。

「本当に目の前の試合どれだけ気持ち込めて戦えるかで優勝できるか変わってくる」

 上昇気流に乗った宮代のさらなる飛躍に期待だ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)