昨年のWASJ表彰式の様子(撮影:高橋正和)

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 今週末は札幌競馬場でワールドオールスタージョッキーズ(以下、WASJ)が行われる。1987年秋に始まったワールドスーパージョッキーズシリーズ(以下、WSJS)をリニューアル、および時期を移設する形で2015年にスタート。今年も中央、地方、海外から集った騎手14人が2日間にわたり腕を競う。 名手たちによる戦いは前身のWSJSを含め、数多くの外国人ジョッキーが来日しているが、もっとも参加回数が多いのは誰なのだろうか。

 トップは初期のWSJSから参加したM.キネーン騎手。89年から09年にかけて計13回出場しており、これは武豊騎手の過去27回に次いで、JRA所属騎手を含めても2位の記録となる。キネーン騎手はモンジュー(Montjeu)の主戦としても知られ、WSJSでは90年に総合2位、05年には総合3位。一方で短期免許を取得したのは一度きりで、07年有馬記念週の2日間のみである。

 キネーン騎手に続くのは豪州のC.ウィリアムズ騎手で10回。06年から10年にかけては5年連続で出場している。07年には14着、2着、1着、4着でまとめて、南半球所属騎手では初のWSJS優勝を果たした。また、10年には総合2位に入賞。16年にもWASJ出場のため来日すると、第4戦ではそれまで逃げたことがなかったランドオザリールでハナを切って粘り込み、13番人気2着で波乱の立役者となった。

 以下、ホーリックスの手綱を執っていたことで知られるL.オサリバン騎手が9回で続く。C.ルメール騎手は8回出場しているが、うち6回はJRA移籍後のものだった。

 WASJに限ればJ.モレイラ騎手が最多で、今年は6度目の参戦となる。同騎手は14年の第1回で優勝しており、リニューアル後では初となる2度目の制覇に挑む。ほかにも日本での騎乗経験が豊富なD.レーン騎手、ゴールデンシックスティとのタッグで有名なC.ホー騎手など名手集結。トップジョッキー14名が織りなす名勝負から、目が離せない週末になりそうだ。

【WSJS/WASJ来日回数TOP3】
M.キネーン騎手(アイルランド) 13回
C.ウィリアムズ騎手(オーストラリア) 10回
L.オサリバン騎手(ニュージーランド) 9回