デビュー戦を快勝したトータルクラリティ(今年6月撮影、ユーザー提供:しーにさん)

写真拡大

 父に3年ぶりのJRA重賞タイトルを届けるか。バゴ産駒のトータルクラリティ(牡2、栗東・池添学厩舎)が、新潟2歳ステークス(2歳・GIII・芝1600m)で無傷の戴冠を狙う。

 トータルクラリティは父バゴ、母ビットレート、母の父スペシャルウィークの血統。母はJRAで2勝。祖母のスルーレートは05年のフラワーCで2着、クイーン賞で3着の活躍馬。近親のスルーセブンシーズは昨年の中山牝馬Sの覇者で、宝塚記念が2着、凱旋門賞が4着だった。

 6月京都の新馬(芝1600m内回り)は好位から抜け出しての完勝。ラスト2Fが11.4-10.9の超・決め手比べを制し、非凡な瞬発力を証明した。今回は新潟への舞台替わりとなるが、新潟2歳Sは上がりだけの競馬になりやすいレースなので、期待は高まるばかりだ。

 父のバゴは04年の凱旋門賞馬。今年で23歳となったが、現役の種牡馬として活躍中。これまでにクロノジェネシスやビッグウィークなどの活躍馬を輩出しているが、JRA重賞制覇は21年の神戸新聞杯のステラヴェローチェが最後となっている。ここで父の産駒として3年ぶりのJRA重賞勝ちを果たし、秋以降の大舞台に弾みをつけることができるか。願わくは「バゴ産駒の最後の大物」と言われるような勝ちっぷりを見せてほしい。